取り組みの大切さを再確認~浪江町民健康調査

日赤いわき事務所のスタッフとともに写真に納まる森谷看護師(中央)

日赤いわき事務所のスタッフとともに写真に納まる森谷看護師(写真中央)

日本赤十字社(以下、日赤)は、福島第一原子力発電所事故のために福島県いわき市に避難している浪江町の皆さんの健康調査を続けています。

旭川赤十字病院(北海道旭川市)の森谷美紀看護師が9月19日~10月1日、活動に取り組みました。

「北海道で感じることと、実際にいわき市に行って感じることはきっと違うはず」という思いを持って調査に参加したという森谷看護師。

町民との対話や現地で活動する保健師らとの交流を通して、事故から2年半を経た現状を知ることができました。

自分を納得させて少しでも前に進もうとしている町民が多く見受けられる一方、健康や就労の問題を抱えるなど、今後も継続して話を聞いていく必要があると思われる方がたもいます。また、町民の支えになっている保健師は、浪江町役場と仮設住宅がある内陸の二本松市と、沿岸部のいわき市の間を行き来しており、移動距離・時間の長さが大変な負担になっていることも分かりました。

比較的大きな余震の後に訪問した家庭で、母親が「地震が起きると、子どもが幼稚園で習った(地震から身を守る)ミノムシのポーズをとっていました。子どもの方が冷静でした」と語りました。災害から身を守る教育が根付いていると感じられる話です。

活動を終えた森谷看護師は「いわき市のように避難者が点在している場合、地元の保健事業だけでは限界があると強く感じました。中長期的な支援として、日赤による調査活動は大切」と語ります。

昨年秋から始まった調査活動は、今年10月から第二期目がスタート。これからも浪江町民の皆さんにいっそう寄り添いながら、活動を進めていきます。