話を聞くことは「こころのケア」~浪江町民健康調査

日本赤十字社(以下、日赤)は福島県いわき市で、福島第一原子力発電所の事故によって避難している浪江町民の健康調査を続けています。高知赤十字病院(高知県高知市)の森澤暁美看護師が9月8~21日、調査活動に取り組みました。

家庭訪問をして血圧を測定する森澤看護師

家庭訪問をして血圧を測定する森澤看護師

「持病を抱えている方がたに、食事管理の方法や高血圧の治療などについてアドバイスしました。親身になって話を聞くことで次第に信頼関係が生まれ、今まで誰にも相談できなかった悩みを打ち明けてくださった方もいます」

話を伺うことが町民の皆さんにとっての心のケアになることを実感したと、森澤看護師は言います。

『農作業や外出の機会が減ったために運動不足となり、体重が5~10キロ増えたなど、肥満傾向が見られる』『震災後ストレスなどでアルコールを飲みすぎてしまい、肝障害を発症』。長引く避難生活や環境の変化を背景にして、こうした健康上のさまざまな問題も明らかになってきました。

このため森澤看護師は町民の皆さんに対し、日赤が健康調査活動の一環として今夏スタートさせたサロンに、「積極的に通ってほしい」と働きかけてきました。サロンは町民の健康増進と交流促進をめざすもので、日ごろの運動不足やストレスを解消するための活動を行っています。