高齢者の健康を見守り続けたい~浪江町民健康調査

調査活動のベースとなるいわき市内の事務所前で。左から村井看護師、新保看護師、前任者の2人

調査活動のベースとなるいわき市内の事務所前で。左から村井看護師、新保看護師、前任者の二人

日本赤十字社は福島県いわき市で、福島第一原子力発電所の事故によって避難している浪江町民の健康調査を続けています。

福井赤十字病院(福井県福井市)の新保比奈子看護師と秦野赤十字病院(神奈川県秦野市)の村井毅看護師が8月15~29日、借り上げ住宅などを訪問し、調査活動に取り組みました。

調査では、浪江町で生活していた時には畑仕事に精を出していたという高齢者の方がたから、「最近体を動かすことがないので、足腰が弱くなってしまいました」という悩みが多く聞こえてきました。

新保看護師は「こうした状況にさまざまな肉体的・精神的なダメージが加わるので、特に高齢者の健康状態が心配」と懸念する一方、「地元に帰ったら、自分が実際に見て、聞いて、感じたことを、広く伝えていきたい」と決意しました。

前任者から引き継ぎを受ける村井看護師(左奥)と新保看護師(右)

前任者から引き継ぎを受ける村井看護師(写真左奥)と新保看護師(同右)

避難生活が長引く中、町民の中には「今は何も考えられない」「考えない方がいい」という声もあります。

村井看護師はそうした町民の皆さんの間に入っての調査活動を振り返り、「『浪江の皆さんのことを気にかけていますよ』という気持ちを示すことで、町民の方がたを安心させてあげられるのではないかと感じました。そのためにも、息の長い支援を続ける必要性があります」と語っています。