地域とのつながりを強めた七夕祭り~浪江町民健康調査

日本赤十字社は各赤十字病院から福島県いわき市に看護師を順次派遣し、福島第一原子力発電所の事故のために避難している浪江町民の健康調査を続けています。徳島赤十字病院(徳島県小松島市)の鈴江知子看護師と高山赤十字病院(岐阜県高山市)の中安規絵看護師が旧盆を挟む8月4~17日、各家庭を訪問して調査活動を行いました。

血圧測定をする鈴江看護師。高齢者の健康には特に気を使います

血圧を測定する鈴江看護師。高齢者の健康には特に気を使います

町の再建と一日も早い帰還に希望を託しながら、慣れない避難生活を続けている町民は少なくありません。こうした中、「帰りたくても帰れないことに強いストレスを感じている方がたもいます」と鈴江看護師。

心と体に影響を及ぼすストレスに細心の注意を払いながら、町民の健康管理に取り組みました。

各家庭を訪問して健康調査に当たる中安看護師

各家庭を訪問して健康調査に当たる中安看護師

高齢の方がたが、生きがいにしていた田んぼや畑を失ったことで引きこもりがちになり、そのために運動不足になってしまうという傾向もあります。

「『畑仕事がなくなり、生きがいがなくなった。ただご飯を食べて生きていればいいのか』といった高齢者の声を聞きました。今回の活動を通して町民の皆さんの思いを直接聞くことができました。この現状を地元に帰って伝えていきたい。震災は終わっていません」と中安看護師は語ります。

市内の七夕祭りに『浪江焼きそば』で参加

七夕祭りで「浪江焼きそば」を焼く町民を手伝う鈴江看護師

七夕祭りで『浪江焼きそば』を焼く町民を手伝う鈴江看護師

今回の派遣期間中、いわき市では七夕祭りが開催されました。浪江町民の有志が名物の『浪江焼きそば』を振る舞う屋台には、両看護師も参加しました。

こうした祭りなどの交流活動は、町民と地域とのつながりを強めるとともに、高齢の方がたにとっての癒しの場にもなっています。