第44回フローレンス・ナイチンゲール記章授与式を挙行

皇后陛下から直接、2人の胸に記章が授けられました

皇后陛下から直接、二人の胸に記章が授けられました

世界の看護師最高の栄誉『フローレンス・ナイチンゲール記章』の授与式が8月7日、日本赤十字社名誉総裁皇后陛下、同名誉副総裁秋篠宮妃殿下、同常陸宮妃殿下、同高円宮妃殿下ご臨席の下、東京プリンスホテル(東京都港区)で行われ、皇后陛下から国際医療福祉大学大学院副大学院長・久常節子さんと石巻赤十字病院副院長兼看護部長・金愛子さんの二人に記章が授与されました。

同記章は、平時または紛争や災害の被害者に対し献身的な看護活動を行ったり、公衆衛生と看護教育に貢献した看護師らに隔年で贈られるもの。第44回目となった今年は、16カ国の32人が受章しました。

久常さんは、厚生省看護課長として阪神・淡路大震災の際にこころのケアを支援。東日本大震災では日本看護協会会長として救護・支援活動に奔走しました。

また金さんは、石巻赤十字病院の災害対策などに尽力するとともに、東日本大震災では自らも被災しながら、同院の救護活動の中心になりました。こうした活動が評価され今回の受章となったものです。

授与式では日本赤十字社の近衞忠煇社長が「今後とも、看護の道を目指す後進の良き理解者・指導者としてご活躍ください」と挨拶。田村憲久厚生労働大臣、赤十字国際委員会(ICRC)のペーター・マウラー総裁(代読)、日本看護協会の坂本すが会長が祝辞を述べました。

受章者2人の講演に会場からは大きな拍手が送られました

受章者二人の講演に会場からは大きな拍手が送られました

授与式後の記念講演会で久常節子さんは、旧厚生省健康政策局看護課長として取り組んだ看護教育の改善や、看護協会会長時代の看護師配置基準の改善などについて触れながら「看護師が働き続けられる環境づくりへ、今後も看護教育や労働条件の改善に尽くしていきたい」と抱負を述べました。

金愛子さんは、東日本大震災で石巻赤十字病院が取り組んだ救護活動について報告。

『災害に対する備え』『災害活動を担える人材育成』『支援を受け入れる体制の構築』『被災職員の支援の重要性』を指摘し、「この経験を今後の災害救護につなげていくことが大切です」と語りました。