未来見据えた学校マネジメントを!副学校長らが集い研修会

「日本赤十字社(以下、日赤)での看護師養成教育を学校経営の視点からボトムアップしていこう」

全国18校の赤十字教育施設(看護専門学校17校と助産師学校1校)の副学校長・教務主任を対象とした研修会が7月24~26日、日赤本社(東京都港区)で開催しました。

今年の研修会のテーマは『学校におけるマネジメント』。従来は、教育内容をいかに充実させていくかを研修の重点としていましたが、今年はその土台となる学校マネジメントに焦点を絞り、多角的な視点から今後の学校経営の課題を考察しました。

講義の様子

研修会での講義

研修会では、早稲田大学の藤田幸男名誉教授が『学校経営と管理』と題して講演し、「教育に対する信念を持って経営していくこと」などを強調。

『学校を活性化する組織マネジメントの推進と協働性』をテーマに講演した名城大学大学院の木岡一明教授は「理論に囚われ(て躊躇(ちゅうちょ)す)るよりも、できることから手をつけていきましょう」「(将来における継続を目指した)未来完了形の学校づくりを」と提起しました。

グループでの討議の様子

グループでの討議

学校の経営をめぐっては現在、さまざまな困難を抱えた学生と日々向き合わざるを得ない専任教員のストレスも大きな問題になっています。

こうした現状を踏まえ、教員にとってよりよい職場環境の構築を目指し、労務管理や感情労働(※)についての講義も行われました。

研修の最終セッションでは、各グループでテーマを決めてマネジメントの課題についてを討議。参加者からは「教員一人ひとりが学校経営に参画する意識を持つことが重要と気づきました」などの感想が出されました。

研修会にご協力いただいた講師と講演内容

  • 早稲田大学 藤田幸男名誉教授 『学校経営と管理』
  • 名城大学大学院 木岡一明教授『学校を活性化する組織マネジメントの推進と協働性』
  • 昭和大学 榊恵子准教授『看護教員と感情労働』
  • 浅見社会保険労務士事務所 浅見浩所長『労務管理に必要な法令知識』
  • ※仕事の中で強いストレスにさらされ、自分自身の感情をコントロールすることが不可欠な労働を指します。人と接する際、緊張や忍耐を強いられる機会が多い看護労働や接客、苦情処理などの仕事がこれらに含まれるとされています