Voice7 ~赤十字病・産院で活躍する先輩看護師~

看護師を目指し、就職活動をしている皆さん、こんにちは。
各赤十字病・産院の特色を交えながら、現場で活躍する看護師の皆さんの目線でお届けしてきた本企画も今回が最終回となります。
ホームページには、過去のバックナンバーも掲載されていますので、そちらもぜひ、併せてご覧ください。

さて、今回ご紹介するのは、名古屋第二赤十字病院に勤務されている、佐久間 美佳(さくま みか)看護師です。
佐久間さんには、「病棟勤務と外来(患者支援センター)勤務」について、これまでの経験などと併せて伺いました。

※の解説については2020年8月4日に掲載されている「Voice (http://www.jrc.or.jp/activity/medical/news/200804_006322.html)」をご覧ください。

-病棟勤務と患者支援センター勤務とで、違いを感じることはありますか?

病棟勤務をしていたときは、急性期の患者さんを担当することが多かったこともあり、「目の前の患者さんを治療・看護をする」ことに精一杯で、退院後の生活にまで意識をして看護ができていなかった気がします。
しかし患者支援センターで勤務することになってからは、外来部門での支えと役割分担を実感しました。この役割分担の一端を担うことから、今まで自分の中で点だった看護が線になった感じがしています。
病棟での看護とは違った看護の仕方・かかわりがあることに気づきました。

-患者支援センターの役割と、院内における効果を感じることはありますか?

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病棟の看護師は多くの患者さんを受け持っていることもあり、「ゆっくり話せない」、「声をかけづらい」と、感じている患者さんもいらっしゃるのではないかと思います。
私達、患者支援センターの看護師は、そういった患者さんの声を外来受診時から丁寧に聴きとり、入院中に問題になりそうな事があれば、患者支援センターの医療福祉支援室、地域包括ケア支援室や栄養支援室等と協力し、早い段階からの介入を行っていきます。
入院前に患者さんの状態を把握して対応するからこそ、患者さんは安心して入院できますし、外来と病棟の看護の連携を強化することで、病棟看護師の間接的な支援にも繋がっていると思います。

-佐久間さんから入退院について、患者さんに提案をすることもありますか?

入院や手術を控えている患者さんが、具体的な入院生活・治療・手術・手術後の療養生活そして退院後のことなどを考えて様々なことを決めることは難しいことだと思います。
そのため私達は、入院前からのこと、治療や手術を含む入院後のこと、そして予測される退院後の生活について、丁寧に説明をしています。患者さんによっては、退院後の自宅に戻れない、あるいは生活の場をかえる必要がでる方々があります。そのような患者さんご家族には、入院前から転院先や在宅支援等について提案をしています。
入院前から情報を提供することで、患者さんやご家族が今後について決断が必要になっても、患者さんも内容を理解しやすく、決断に要する時間が短いように感じています。

-入院前から患者さんと接することで、患者さんの反応に変化はありますか?

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私は手術を受ける患者さんを主に担当していることもあり、ときどき病棟に様子を伺いにいくことがあります。患者さんも入院前に出会った看護師の顔を見ると安心されたのか、握手を求めたり、なかには涙を流されたりする方もいらっしゃいます。
入院前からの患者さんの不安を理解し、寄り添ってきた私たちの気持ちが伝わったからこその反応だと思っています。私達は患者さんにとって、病院にとって、「大事なところを担当させていただいているのだ」と、役割の重要性を再認識しています。

-今後、患者支援センターの需要は増えていくと思いますか?

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超高齢社会を迎えている日本において、介護度が高い方や認知症の方はもとより、金銭的に困窮している方、独居あるいは身寄りがいない方の割合が増えていくことは推測できます。そのために患者支援センターにおけるニーズも増えまた、多様化するのではないでしょうか。すべての方々が思った通りのケア、支援を受けるには限界がありますが、患者さんが望んでいる生活に可能な限り近い状態で生活できるように、地域との連携を強化し支援することが、私達、赤十字病院の使命だと思います。

-最後に、赤十字医療施設への就職を考えている看護学生の皆さんへ一言お願いします。

赤十字病院では職員のライフスタイルの変化に応じた支援制度があり、看護師が長く働き続ける環境が整備されています。
私も現在、育児短時間勤務制度を利用して勤務していますが、制度が整備されているだけでなく、職場からの理解と協力があるからこそ、今日まで当院で働いてこられたと思います。
皆さんも就職先を選ぶ際には、「様々な制度を活用しながらも、自分の成長過程に応じたスキルアップを支援してもらえる病院かどうか」と、いう視点で探してみても良いのではないでしょうか。

-佐久間さん、インタビューへのご協力ありがとうございました。

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<名古屋第二赤十字病院の紹介>
愛知県名古屋市に立地し、高度急性期医療を担う地域医療支援病院(病床数:812床)として、救急医療、高度医療、がん医療を提供しています。
看護部では医療チームの一員として、患者さんの命を守り、ご家族の想いに寄り添うことで人生の「いちページ」に関わらせていただくという思いから、「一期一会の看護を大切に」をモットーに掲げています。
また、同院は、地元住民の方々からは八事日赤(やごとにっせき)の愛称で親しまれています。
更に詳しく知りたい方は、名古屋第二赤十字病院のホームページをご覧ください。
https://www.nagoya2.jrc.or.jp/