スウェーデン政府調査団が福島・石巻赤を訪問―防災計画に反映―

東日本大震災での経験を日本の主要機関や専門家から聞き取り、自国の防災に活かそうと、スウェーデン政府の調査団が9月9日から15日の日程で来日。福島赤十字病院と石巻赤十字病院を訪れ、かつてない混乱の中で行われた診療活動やその経験に基づく日ごろの備えなどについての質疑がありました。

13日、福島赤十字病院を訪れたのはスウェーデン保健福祉庁の職員など8名。災害対策本部を統括した渡部洋一副院長らとの意見交換では、主に福島第一原発事故の対応などについての質問がありました。

病院側は、事故直後まったく情報が入らず、職員が大きな不安を抱えた中でも救護班を派遣し、診療を続けたことを説明しました。また、原子力災害対応として、緊急被ばく医療に関する研修・訓練や、放射線測定器や通信機器などの整備の必要性などを提言しました。

震災対応についての意見交換

震災対応についての意見交換

避難所への巡回診療や警戒区域一時立ち入りの際の健康チェックなど、この間の取り組みも報告。今後の計画については、海外救援金の支援により導入したホールボディカウンターによる内部被ばく検査の継続や健康調査へ積極的に取り組むことを伝えました。

調査団の同メンバーは翌14日には、石巻赤十字病院を訪れ、石巻圏合同救護チームの陣頭指揮に当たった石井正医師に話を聞きました。

福島第一原発との位置関係を説明

福島第一原発との位置関係を説明

調査結果は今後、保健福祉庁により「Kamedoレポート」としてまとめられ、スウェーデンの防災計画などに役立てられます。