インド(2013年洪水)

災害の概要

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  • 発災時期:2013年6月中旬
  • 発災場所:ウッタラカンド州
  • 死者数:1000人
  • 行方不明者数:約5700人
  • 総被災者数:50万人

被害が大きかったインド北部のウッタラカンド州は、背後にヒマラヤ山脈を抱く急峻な山岳地帯です。ヒンドゥー教の聖地を巡る巡礼者や世界各国からの登山客を魅了し、シェルパ(登山ガイド)などの観光業で生計を立てる人も少なくありません。

しかし、例年をはるかに上回る大雨が続いた結果、一帯で洪水や地滑り、鉄砲水などの大規模災害が多発。州内15カ所で発生した山の斜面がえぐり取られるような地滑りにより、約6000人が死亡・行方不明となりました。

また、地滑りや橋の落下による道路の寸断のため、一時は1300もの村が孤立し、険しい山岳地帯での救助活動は難航。インド軍は過去最大規模のヘリコプターによる救助活動を展開しました。

緊急救援活動

2.1 インド赤十字社および国際赤十字の活動

孤立した被災地に救援物資をかついで届ける
インド赤ボランティア ©IRCS

  • 期間:2013年6月から12月(6か月)
  • 活動地:ウッタラカンド州(インド北部)
  • 対象者数:約5000世帯(2万5000人)

インド赤十字社(以下、インド赤)は、日ごろから災害対応の訓練を受けている赤十字ボランティアを動員し、発災直後から孤立した人びとの安否調査や応急処置、こころのケアなどにあたりました。

インド赤から提供されたテントで暮らす被災者 ©IRCS

同時に国際赤十字と連携し、家を流された被災者のためのテントや避難生活に欠かせない衣類、衛生用品などを調達し、ボランティアやポーター(荷物運搬人)の協力を得てアクセスの悪い被災地に届けました。また、被災地に給水設備を立ち上げ、安全な飲料水を提供しました。

  • 約100人のインド赤のボランティアや初動対応チームが、家族と離れ離れになった被災者のための安否調査や応急処置、こころのケアのほか、下記の救援物資の搬送などを実施。
  • テント516張、毛布約5600枚、ビニールシート約1600枚、ストーブ約1100台、キッチンセット約1000セット、衣服約3600枚、そのほか蚊帳や衛生用品などを配布。
  • 断水した4つの地域に合計6台の浄水タンクを設置し、5500人分の安全な飲料水を提供。
  • 1200世帯(約6000人)に対して応急処置を行ったほか、浄水タブレットを配布し、手洗いなどの衛生知識の普及に努めました。

国際赤十字は6月23日、災害救援緊急基金(DREF)から479,715スイスフラン(約5021万円)をインド赤に対して拠出し、上記の救援活動を支援しました。

衣類や衛生用品などを受け取った被災者 ©IRCS 断水した地域に浄水装置を設置するインド赤ボランティア ©IFRC

2.2 日本赤十字社の活動

被災者の状況を聞き取る日赤の医師

  • 日本赤十字社(以下、日赤)は6月下旬から7月上旬にかけて、医師と事務職員の2人をインドへ派遣し、インド赤や国際赤十字とともに最も被害の大きかったウッタラカンド州で現地調査を行いました。
  • 日赤は、本災害への支援のための救援金を募り、日本の皆さまから2300万円の支援が寄せられました。この資金は、インド赤が行う救援活動に役立てられました。

3. 救援金の使途

日本の皆さまからお寄せいただいた約2300万円(※1)の海外救援金は、インド赤の救援活動支援のため、下記のとおり使われました。

※1:23,172,478円 (平成26年2月28日時点において日赤本社で受け付けを確認した金額)

図3.png

※2:国際赤十字の災害救援基金

皆さまの温かいご支援を心から感謝申し上げます。

本事業の印刷用のPDFはこちらから(PDF:583KB)