フィリピン(保健医療支援事業)
日本赤十字社はフィリピン赤十字社と協力し、住民の保健医療サービスへのアクセスを改善するため、2005年から保健医療支援事業に取り組んでいます。
事業対象地域は、保健医療施設から遠いことに加えて、交通事情が悪く、さらに医療従事者が不足しているなどの理由から、地域住民は十分な保健医療サービスを受けることが困難な状況にあり、予防が可能な感染症の罹患者が多いのが特徴です。
こうした地域の住民にとっては自ら疾病を予防し、健康を守ることが重要になっています。
本事業では村内に地域保健ボランティアを育成し、パンフレットなどの視覚教材を用いて、住民に疾病の原因や罹患した際の症状、その予防方法を普及する健康教育や保健衛生活動に取り組んでいます。
こうした人材育成に加えて、衛生環境の整備のため、トイレの建設や井戸などの給水設備の設置、保健所の建設や改修の支援も行っています。
支援期間と地域
- 第1次3カ年事業:2005年1月1日~2007年12月31日(キリノ州ナグティプナン郡)
- 第2次3カ年事業:2008年1月1日~2010年12月31日(キリノ州ナグティプナン郡&アグリパイ郡)
- 第3次3カ年事業:2011年4月1日~2014年9月30日(キリノ州アグリパイ郡&オーロラ州ディラサグ郡)
- 第4次3カ年事業:2014年10月1日~2019年3月31日(オーロラ州ディラサグ郡&ヌエヴァ・ヴィスカヤ州カヤパ郡)
- フォローアップ支援:2019年4月1日~2020年3月31日(ヌエヴァ・ヴィスカヤ州カヤパ郡)※予定
※時事通信社「時事ドットコム」の特集記事もご覧ください。
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