パキスタン(洪水復興支援)

パキスタンを2010年7月から9月にかけて襲った洪水により、国民の10分の1にあたるおよそ2000万人が被災しました。

被災地域はパキスタン北西部のカイバル・パクトゥンクワ州、連邦直轄部族地域(FATA)、ギルギット・バルチスタン州、カシミール地方、パンジャブ州、シンド州、バロチスタン州などに及び、国土面積の5分の1が浸水するという建国史上最悪の自然災害となりました。

特に深刻だったのが穀倉地帯への被害です。農作物や農具が失われ、その年の収穫はほぼ見込みがなくなってしまいました。

緊急救援

日本赤十字社(以下、日赤)は国際赤十字の調整の下、パキスタン赤新月社が被災地で展開している基礎的な保健医療活動を支援するため、2010年8月20日から12月3日までの間に延べ12人のスタッフを派遣し、南部のシンド州を拠点に、病院や避難所での巡回診療を行いました。

被災地では特に呼吸器感染症、皮膚感染症、下痢、マラリアなどの患者が多く、脱水症状の患者に対しては経口補水塩を服用させ、症状の改善に努めました。また、妊産婦と子どもの健康を守る母子保健活動にも力を入れました。

そのほか、防水シートや毛布、キッチンセットといった救援物資の提供や資金援助を行いました。

復興支援

国際赤十字は2010年11月に110億円規模の復興計画を発表し、現在はこの計画に沿って、住宅、保健医療、給水・衛生、生活再建などの支援を実施しています。

日赤はパンジャブ州、シンド州の1万1500世帯を対象に実施されている住宅支援事業に7500万円の資金を拠出し、2012年8月までに全額がパンジャブ州で640世帯、シンド州で1890世帯の計2530世帯の支援に活用されました。

また、復興支援事業のモニタリング・評価を担当する職員1人を7カ月間派遣しました。

支援概要はこちらからもご覧いただけます。

パキスタン洪水に対する日本赤十字社の対応
(2013年3月)

救援金の使途(2013年3月現在)

1. 緊急救援事業 5275万円
1-1 国際赤十字への資金援助 1000万円
1-2 救援物資の購入、輸送 1899万円
1-3 ERUの派遣等 2376万円
2. 復興支援事業 7500万円
2-1 個人住宅支援 7500万円
3. 事業管理費 3675万円
3-1 要員派遣費 614万円
3-2 事業管理費 1351万円
3-3 策定中の事業 1710万円
合計 1億6450万円

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