ベトナム(マングローブ植林/災害対策)

沿岸部に住む子どもたちにとって、マングローブは生活の一部になっています

沿岸部に住む子どもたちにとって、マングローブは生活の一部になっています

ベトナムを襲う台風や高潮の頻度や規模は、気候変動の影響により年々変化しており、河岸や海岸に住む住民やその近隣にある田畑に、大きな被害をもたらしています。

昨今の経済発展が目覚しいベトナムですが、地方では、災害対策に割く人的資源や財源が不足しているのが現状です。

地図:ベトナム

日本赤十字社(以下、日赤)は1997(平成9)年から、国際赤十字を通じてベトナム赤十字社とともに、同国北部に位置する6省を対象としてマングローブ植林活動を実施。

学校やコミュニティーで防災教育を行い、住民の災害対応能力の強化を図りました。

2006(平成18)年からは、同じく海岸に面する2省を新たに加えて、活動を行いました。

その結果、2012(平成24)年時点でマングローブの植林面積が1万77ヘクタールに達しました。これは東京ドーム2155個分に相当し、事業対象地域8省のマングローブ林の23.8%を占めています。

海岸沿いには住民が植林したマングローブが広がります

海岸沿いには住民が植林したマングローブ林が広がります

日赤はこれまでの14年間、マングローブの植林を中心とした防災対策を行ってきました。

しかし、現時点で新たにマングローブを植林できる土地が見当たらないことから、2011(平成23)年からは、土砂崩れの危険性が高い山岳部の2省を加えた10省を対象に、コミュニティーの災害対応力や回復力の向上を目標として、さまざまな取り組みを行っています。

現在、防災ボランティアを各コミュニティーで結成し、研修を通じて必要な知識・技術を普及しています。

また、気候変動の影響を強く受けている状況から、今後は災害による被害を軽減する減災活動にも着手する予定です。

赤十字の行う防災研修に参加した教師から防災について教えてもらう子どもたち

赤十字は小学4~5年生を中心に防災教育を行っています

本事業は、ベトナム政府が主導している災害リスク管理事業の枠組みの中に、組み込まれることになっています。

今後はベトナム赤十字社が政府と協力しながら、自身の資源を用いて災害対策事業を行っていけるように、環境整備も進めています。

支援概要

第4次5カ年計画の中間評価

マングローブについて

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