【終了】中国(2008年~2013年中国大地震復興支援事業)
2008年5月12日に発生した中国・四川省を震源とするマグニチュード8の巨大地震。被害は四川省、甘粛省、陝西省の広範囲におよび、死者・行方不明者は約8万7000人に上りました。
新しく完成した教室で学ぶ四川省綿陽市瓦子小学校の子どもたち
震災直後の救援期では、中国紅十字会(中国の赤十字社)が医療チームを派遣したほか、世界中から中国に寄せられた救援物資が18万人のボランティアの手で被災地に届けられました。
日本赤十字社(以下、日赤)は、国際赤十字の緊急救援アピールに対してすぐに3000万円の資金を提供したほか、テント9,405張、衛生用品5万世帯分、食糧セット4万世帯分などの救援物資を国際赤十字を通じて届けました。
日赤駐在員から越冬支援物資を受け取る親子(四川省北川チャン族自治県)
日赤はその後も約5年間にわたり現地駐在員を派遣し、中国紅十字会を通じて被災地の復興事業を支援してきました。
地震で家を失い避難生活を送る被災者には、布団や防寒服を配布しました。
また、地震で使えなくなった学校30校、病院41カ所、村の診療所48カ所の建て直しを支援し、地域医療の中核を担う病院には、CTスキャンなどの医療機材を整備しました。
同時に、国際赤十字を通じて住宅再建、給水・衛生施設の復旧、基礎保健ボランティアの育成、こころのケアサポートなども支援しました。また、仕事や農地を失った被災者の新しい生活の足掛かりとなるよう、畜産や建設、調理などの職業訓練を実施し、新しいビジネスをスタートする被災者には、小規模低利融資による起業支援も行っています。
現地からのお手紙
東日本大震災で被災した子どもたちへの励ましのお手紙(2011年5月)
救援金の使途※ 2013年9月現在
緊急救援事業
- 中国紅十字会の救援活動支援 3,000万円
- 食糧、衛生活動支援 3億7724万円
- テントの提供 4億7562万円
- 調査出張費 522万円
復興支援事業
- 恒久住宅の再建支援 16億149万円
- 基礎保健・こころのケア支援 4943万円
- 給水衛生支援 6643万円
- 生活再建支援 1億4926万円
- 医療施設の再建支援 7億4608万円
- 医療機材支援 3974万円
- 被災学校の再建支援 11億4190万円
- 仮設住宅生活者支援 3億1045万円
- 職員派遣等 5538万円
- 救援物資整備 4158万円
- 事業管理費 8505万円
51億7487万円
※これまでの支援活動については、こちらからもご覧いただけます。
※事業終了に当たり実施した事業評価の報告書
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