産休サンキュープロジェクト ~生まれてきた赤ちゃんの初めての社会貢献~

マラウイの保育所の乳幼児(写真左)。学童保育でダンスをする児童(右写真上、ナミビア)と就学支援で文具を受け取る生徒(右写真下、マラウイ) マラウイの保育所の乳幼児(写真左)。学童保育でダンスをする児童(右写真上、ナミビア)と就学支援で文具を受け取る生徒(右写真下、マラウイ)©IFRC

おぎゃー♪と日本で生まれる赤ちゃんとアフリカで生まれる赤ちゃん。
それぞれかけがえのない人生が始まった瞬間です。
身近な赤ちゃんの誕生をきっかけに、アフリカの支援をしてみませんか。

アフリカ地域では、衛生設備の不足や栄養不足、感染症の拡大など様々な困難から多くの子ども達が幼くして命を落としています。その率は世界平均の約2倍。アフリカの子ども達を守るためには、保健分野だけではなく貧困対策や教育といった様々な観点からの包括的な支援が不可欠です。日本赤十字社(以下、日赤)では、現地の赤十字社とともに人道ニーズに応える様々な取り組みを行っています。

サンキュープロジェクト

産休サンキュープロジェクトは、出産をきっかけに家族と企業が一緒になって、アフリカの子どもやお母さんへの支援をしながら、日本での産休・育休の取得促進を応援するプロジェクトです。このプロジェクトを通じて賛同企業から寄せられたご支援は、日本赤十字社の活動を通してアフリカの多くの子ども達に未来への希望をお届けします。今号では、そんな産休サンキュープロジェクトをご紹介したいと思います。

支援の対象 ~どこでどんな活動を支援できるの?~

妊産婦検診、子どもの予防接種の様子

妊産婦検診、子どもの予防接種の様子©IFRC

産休サンキュープロジェクトが支援の対象としているのは、国際赤十字・赤新月社連盟を通じた東アフリカ地域の保健強化事業と南部アフリカ地域の感染症対策事業です。

東アフリカ地域では、保健や防災に関する啓発活動に力を入れ、南部アフリカ地域では、感染症の予防・治療、特に感染者や貧困層への貧困対策、脆弱な子どもへの就学・栄養支援などを中心に、地域のニーズに即した活動を行っています。具体的な活動を地図と表でご紹介します。

<2020年度に支援する国と活動>

地図

表

支援の成果 ~こんなことに役立っています~

2018年度は、例えばこんな成果が得られました。

ブルンジ

保健や防災に関するアニメ映画を10州で上映し、参加した住民の数は60,523人に及びました。またラジオ放送は、全国にて放送されました。その結果、住民の間で感染症の予防や水・衛生、栄養、防災・減災に関する知識が高まり、適切な行動が身についたほか、風土に即した作物を育てて所得の向上に繋げる等、生活の改善に役立っています。

ブルンジ

マラウイ

5つの保育所にて、合計1,279人のエイズ孤児を含む乳幼児に昼食を提供しました。また、51人の生徒に対して奨学金制度を適用し、文房具の支給や授業料の免除、家庭訪問を通じた心理的カウンセリングを実施しました。その結果、欠席や中退を防ぐことに繋がり、より多くの子ども達が学業を継続するようになりました。

マラウイ

ナミビア

HIV感染者の家庭や貧困層など合計750世帯に対して、家庭訪問を実施し食糧を配給しました。その結果、栄養状態が改善したほか、空腹状態で薬を服用することが減少し、健康の促進にも繋がりました。

ナミビア

支援のご報告 ~産休サンキュープロジェクトニュースレター~

産休サンキュープロジェクトでは、毎年4月と11月にニュースレターを発行し、賛同企業様に事業成果をご報告しています。2020年4月に発行されたニュースレター第14号では、今回明らかになったエスワティニ赤十字社と日赤との深い繋がりや、新型コロナウイルス(COVID-19)など今まさにアフリカ地域が直面してる課題と対応策、ルワンダの日赤駐在員からの報告など、盛りだくさんで紹介しています。是非ご一読ください。

ニュースレターは、日赤ホームページからご覧いただくことができます。

ニュースレター1 ニュースレター2

パートナー企業・団体、個人サポーターを募集中です!

日本赤十字社では、上記6カ国での事業に賛同してくださるパートナーシップ企業・団体及びYahooJapanネット募金を通じた個人のみなさまからのご支援を募集中です。ご協力をいただいている企業様の中には、「社員が出産した赤ちゃんの人数に基づき寄付」 、「特定の商品の売り上げの一部を寄付」など、様々なかたちでのご支援をいただいている例もあります。是非、お気軽にご相談ください。

"アフリカの活動への支援"と"社員の出産や育休の取得"を結び、日本の親子や企業・団体が一緒になってアフリカの人々をサポートする産休サンキュープロジェクト。ぜひ、「生まれてくる赤ちゃんの初めての社会貢献」として、赤十字の活動に参加しませんか?。

<お問い合わせはこちら>

日本赤十字社 国際部 開発協力課 産休サンキュープロジェクト担当
電話:03-3438-3111(代表)E-mail:sankyuthankyou@jrc.or.jp

本ニュースのPDF版はこちら.pdf

日本赤十字社の新型コロナウイルスに対する活動はこちらをご覧ください。

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