支援の最前線で現地スタッフが奮闘中!

「ナマステー!」 「ナマステ―!サンチャイ?」

日本赤十字社(以下、日赤)ネパール代表部事務所の朝は、いつも元気な挨拶から始まります。

nepal office.png (2カラム画像(枠なし):322x210px)

ようこそ!ネパール代表部へ

2015年のネパール地震発災直後から、被災地への支援を行っている日赤は、現在ネパールの首都カトマンズに事務所を構え、地震で大きな被害を受けたシンドパルチョーク郡を対象に、ネパール赤十字社とともに住宅再建等の復興支援活動を進めています。現在、代表部事務所には、日赤から派遣された職員が長期で駐在し事業管理を行っていますが、そんな日本人スタッフを常に的確にサポートしてくれているのは、個性豊かで熱い想いを持った、ネパール人の日赤現地スタッフです。今回は、日赤の復興支援活動を最前線で支えている日赤現地スタッフの活躍ぶりを紹介します。 

自分の育った国の復興を願って

staff 1.png

左からKC氏(事業アドバイザー)、Shiba氏(生計支援担当)、Puru氏(水と衛生担当)

代表部事務所には現在6人のネパール人スタッフが働いています。住宅再建、水と衛生、会計事務管理など、スタッフはみなそれぞれ専門性を持ち、年齢層も20代から60代までと様々です。毎朝、カトマンズ名物の交通渋滞のすき間を縫いつつ事務所にバイクで通勤し、時には夜遅くまで、復興事業の実施促進のため精力的に働いています。

staff 2.png

左からRohan氏(建設担当)、Rakesh氏(事務会計担当)、Shankar氏(ドライバー)

日赤で働くこととなったきっかけを聞くと、「日本人がわざわざ自分の国の被災地に来てくれているのに、ネパール人の自分が頑張らないでどうする!」と当時勤めていた会社を辞めスタッフになった方や、「将来、何か母国の発展のために尽くしたい。そのために、様々な人道支援の仕事を学べる赤十字で働きたい」と将来の大きな夢を持ってチームに加わったスタッフまで、その経緯は様々です。それぞれ日赤・赤十字と出会った経緯は様々ですが、みな「自分の育った国の復興のために」という想いは同じです。少しでも復興を前に前に進めようと、チーム一丸となって、復興支援活動に取り組んでいます。

スタッフの想いとともに、確実に進む復興

road to field.png (2カラム画像(枠なし):322x210px)のサムネイル画像

雨季には道が川で寸断されるため、徒歩で活動地へ

現地スタッフの仕事は、代表部事務所内だけに留まりません。復興支援活動が進捗を見せるなか、現地スタッフは日赤やネパール赤十字社スタッフとともに、活動地であるシンドパルチョーク郡に5~6時間かけて頻繁に足を運び、活動の進捗管理や受益者からの意見や要望の聞き取りに奔走しています。

活動地は言わば山奥の村落に位置しており、電気や水道が完全には整っていない生活環境となりますが、現地スタッフは、忙しい時期にはひと月の半分以上を活動地に泊まり込みで過ごし、復興支援活動のサポートを行っています。

livelihood programme.pngのサムネイル画像

生計支援の一環として、家庭菜園研修を実施

現地スタッフはみな、家族をカトマンズに残し、活動地での仕事に励んでいますが、不平不満を吐くことは全くありません。「一日も早い復興のため、全てを優先する」「被災地である活動地では、受益者の希望を挫くような態度は絶対に取らない。少しでも多くの時間を事業地で使う。」と、非常に献身的に働いています。彼らの働きにより、診療所の完成や住宅再建費用の提供、生計支援のための研修実施などが進み、支援の成果が着々と表れ始めています。

より良い未来へ

programme car.pngのサムネイル画像

ネパール式で事業車両の安全を祈願!(左から3人目は日赤から派遣されている正泉寺氏)

被災地が復興すること、そして将来万が一、再び災害が起きた際に甚大な被害が出ないよう、より一層安全な生活環境を整備していくことが、日赤が目指す、復興支援活動の目標です。

「現地スタッフの力なしでは復興支援活動は進まない。彼らの働きに感謝すると共に、日赤の支援が終了した後もぜひ彼らにはこの国を支えていくような存在になってほしい。」と現地に駐在する日赤職員は語ります。

一日でも早い地震からの復興を目指して、また日赤で働く現地スタッフたちが将来、人道支援の担い手となってくれることを願いつつ、代表部事務所は今日もチームで一丸となって活動しています!

国際ニュース第26号.pdf(PDF:976KB)