ネパール地震:発生から1年が経過

2015年4月25日にネパール地震が発生してから1年が経過しました。この災害による死者は8857人、影響を受けた人びとは約560万人、家屋被害は全壊が約60万戸、半壊が約28万戸という甚大な被害をもたらしました(2016年4月現在、国際赤十字・赤新月社連盟「以下、連盟」発表)。
 昨年9月、ネパールの新憲法が公布されたことによる混乱から、インドとの国境が封鎖され燃料危機が起きたことや、ネパール政府の全体計画の遅延などから、復興全体に遅れが生じています。
 こうした様々な困難に負けることなく、日本赤十字社(以下、日赤)は、ネパール赤十字社や連盟と連携を図りながら、現在も復興に向け事業を進めています。

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震災の時に生まれ、1歳になった赤ちゃん

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赤十字によるこの1年間の支援実績
(2016年4月連盟発表)

地震発生直後から復興まで長期的な支援を

  

写真①村の診療所建設予定地でのモニタリング.JPG

地域の診療所再建のために聞き取りを行う日赤職員

日赤は、地震発生直後から職員を派遣し、ネパール東部のシンドパルチョーク郡メラムチ村にて医療救援を実施し、約3か月間で約2万人の地域の方がたを支援しました。
一方、今後の長期的な復興支援事業の実施も見据え、緊急期から職員を派遣し、ネパール赤十字社および連盟との連携のもと、協議を進めてきました。
また、積極的に被災地域へ訪問し、聞き取りも行っています。地域の学校の先生は「地震で教材や遊具、机や椅子なども壊れたり瓦礫に埋まったりして使えなくなりました。発災後5週間で学校を再開した際は、学校の近くのスペースを借りてテントで授業をしていましたが夏は暑さが厳しく、午前中しか授業ができませんでした。」と話します。

日赤の支援により地域の仮設診療所が完成

4月17日、シンドパルチョーク郡ラガルチェ村にて、日赤が支援してきた地域の診療所の仮設施設が完成し、引渡し式が開催されました。式典には地域の人びとをはじめ、ネパール赤十字社、連盟、日赤職員がラガルチェ村を訪問し、100名近くが参加する中、大変和やかな式となりました。
 出席者からのスピーチとして、村の保健委員から「先日、日本でも大きな地震が起きたと聞きました。ネパールで地震が起きた時は、日本の方々から多くの支援を頂きました。私たちは多くのことはできませんが、心から哀悼の意を表します。」と、先日起きた熊本地震を気遣う発言も聞かれました。
 日赤は、今回のラガルチェ村の診療所をはじめとして、今後、シンドパルチョーク郡において震災の被害を受けた14の村々の仮設診療所を再建していくため、ネパール赤十字社と協力しながら事業を行っていきます。

日赤の支援によって建設された地域の診療所.JPG

ラガルチェ村に完成した地域の仮設診療所

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引渡し式の様子

救援金受付最終結果のご報告

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ラガルチェ村の人びと

日赤は、ネパール地震災害によって被災された方がたへの救援活動、および今後の復興を支援するための救援金の受付を実施しました。

募集実績:2,024,910,751円(66,150件)

多くの皆さまのご協力、ありがとうございました。ご支援いただいた救援金は、ネパール赤および連盟と協力して、今後の活動に活用させていただきます。

赤十字国際ニュース_第15号_ネパール地震.pdf