フィリピン・レイテ島での学校修復・再建支援

「きれいな学校ができてうれしい!」

フィリピン・レイテ島で学校修復・再建を支援

台風30号(英語名:Haiyanハイエン)が、フィリピン中部のレイテ島に壊滅的な被害を与えて2年が経ちました。各国政府や各支援団体が引き続き復興支援事業を行う中、日本赤十字社(以下、日赤)はレイテ島で、フィリピン赤十字社と共に被災した学校校舎の修復・再建を行っています。

補修・再建の対象となる学校施設のうち、第一期として7校53教室の工事が今年11月末までに完了し、ようやく教室が再び使えるようになりました。

「きれいな学校を造ってくれてありがとう!」と子どもたちから感謝の声も届いています。

実際に工事が進み始めると

被災した学校

学校修復・再建は、被災する前の学校が持っていた機能を取り戻すための支援であり、災害からの復興支援の一環として行っています。

この支援は建造物が対象であるため、図面の上で計画が進められます。

二次元の紙だけではイメージができないので、それを補うために模型や三次元図を活用して、どのような工事が進められるのか、完成後にどうなるのかを、学校側や地元の人びとに説明します。

再建後の学校

その時は皆さん「理解しました、これでいい」と言うのですが、工事が進み、実際の建物が立ち上がり始めて目に見えるようになると、今まで紙の上でなされていた話を初めて現実のものとして受け止めるようです。

すると、窓や扉の大きさやデザイン、防犯用の鉄格子の追加など、変更要請が出てくるのは世の常です。それに可能な限り応えることで、被災したレイテの人たちが「自分たちの学校だから、大事に長く使おう」と思えるように、と支援を進めてきました。

地元の要請との擦り合わせ

しかし、工事には『予算』という越えられない壁があります。さらに、質の良い建設工事は『段取り8割、仕事2割』ともいわれ、準備段階にこそ注意深く手間をかけてこそ、完成度が高くなるものとされています。

ところが、学校側と詳細に打ち合わせをして事前承認をもらうという『段取り』をしても、このような要請の多くは『段取り』後に持ち込まれます。予算の上でも事業目的の上でも、すべての要請をのむわけにはいきません。

再建対象の高校の校長先生(写真左)と打ち合わせする日赤建設担当要員(同右)

追加の要請が、「本来の教室に求められる学習機能とはかけ離れた、娯楽的なものになっていないか」、「引き渡し後に学校側による維持管理が可能な仕様になるか」といった視点から、要請のすべてに応えることができなくても、工事関係者がなんとか知恵を出し合い、最善の方法を見つけ出して学校側に提案し、擦り合わせを重ねます。

それは全体から見れば、小さな工程の一つにすぎません。

しかし、この小さな工程の一つひとつの積み重ねが、『地域社会の学校』を再建する工事を完了させることにつながるのです。

これから第二期工事が本格化します。第二期でも、追加の要請が出されることを想定して、工事関係者から先に詳細な提案を行いたいと考えています。

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再建された高校の教室で、手製のクリスマスツリーを飾った
生徒たち

また、第二期工事の進捗と重なるように、11月ごろから翌5月ごろまで、フィリピンは台風シーズンを迎えます。

工事関係者一丸となって、フィリピンの新学年が始まる6月に無事に教室で授業を始められるよう、安全第一で工事を進めていきます。

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