ネパール地震救援: 発生から6カ月

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無事を喜びあう親子 ©Minna Pass/Finnish Red Cross

4月25日にネパール地震が発生してから6カ月が経過しました。

この災害による死者は8857人、影響を受けた人びとは約560万人、家屋被害は全壊が約63万戸、半壊が約30万戸という甚大な被害をもたらしました(10月13日現在、国際赤十字・赤新月社連盟「以下、連盟」発表)。

日本赤十字社(以下、日赤)は地震の発生直後から、本日まで継続して支援を実施しています。今回は、発生直後に行った救援活動を振り返るとともに、今後の復興支援についてご報告します。

救援金受け付け結果のご報告

日赤は、ネパール地震災害によって被災された方がたへの救援活動、および今後の復興を支援するための救援金の受け付けを、4月27日から7月31日まで実施しました。

募集実績:2,015,509,371円(※10月16日現在)

多くの皆さまのご協力をありがとうございました。ご支援いただいた救援金は、ネパール赤十字社(以下、ネパール赤)および連盟と協力して、以下の救援・復興活動に充てられます。

保健医療チームによる救援活動

日赤は、被害が大きかったネパール東部・シンドパルチョーク郡メラムチ村にある診療所で、4月29日から7月31日までの約3カ月間にわたり、医療救援にあたりました。第3班まで派遣した日赤の保健医療チーム(緊急対応ユニット:ERU)は、医師・看護師・薬剤師・臨床心理士・放射線技師・臨床工学技士・技術要員・事務管理員の合計45人に上ります。

ERUの様子 2015-07-22 15.31.40.jpg
診療所での様子 医療資機材を現地の人びとに引き継ぎます
  1. 診療所で治療を受けた人びと…1万4416人
  2. 山間地域で巡回診療を受けた人びと…1183人
  3. 地域保健や救急法に関する研修会を受けた人びと…1332人
  4. こころのケアを受けた人びと…3639人

(※延べ数)

国際赤十字・赤新月社連盟を通じた支援

日赤は連盟の緊急支援要請に対し、合計1億円の資金と4000万円分の救援物資を支援しました(支援内容:衛生キット2621個、毛布(ウール)1万2863枚、蚊帳(かや)3000張、ポリタンク2万個、ビニールシート1290枚)。

日赤による今後の復興支援 ~切れ目のない支援を目指して~

日赤は発災直後の救援活動に加え、中・長期的な支援を見据えて5月6日から、継続して復興支援の調整に当たる要員を派遣してきました。現在は日赤の現地事務所を首都カトマンズに設置し、ネパール赤や連盟と日々調整を行っています。また、被災地の診療所再建に向けて、担当者やリーダーを招いたワークショップや、地域住民からの聞き取りを進めています。

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診療所担当者のサンティさん 被災した地域住民との対話

地域の診療所担当者のサンティさんからの声

「一日35人から40人の患者が来ますが、医薬品が整っていないため簡単な治療しかできないのがもどかしいです」「住み込みで働いていた地域の診療所が地震のためになくなってしまったので、近くの小屋で仮住まいを余儀なくされており、生活は大変です」

今後の主な支援分野

日赤は、保健医療チームが支援を行ったシンドパルチョーク郡を中心に、「住宅再建」「地域の診療所再建」「水と衛生の整備」「生活支援」など人々の生活に欠かせない分野に焦点を当て、ネパール赤および連盟と協議を重ねながら、今後も切れ目のない支援を実施していきます。

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