ヨルダン現地レポート&海外たすけあいユースボランティアがグローバルフェスタで呼びかけ

ヨルダン現地レポート

国際赤十字・赤新月社連盟(以下、連盟)ヨルダン代表部で6月から、保健要員として活動している高原美貴看護師(姫路赤十字病院所属)が現地の様子をご報告します。

ヨルダンは北海道の1.2倍程度の広さで、その8割が砂漠です。周囲にはイスラエルとパレスチナ暫定自治区、サウジアラビア、イラク、そしてシリアがあります。人口約632万人(2012年)で、国民の半数余りはパレスチナ難民、さらに63万人以上はシリア難民です。

④研修終了後の同僚との一枚.jpg

高原看護師(写真右から3人目)と地域ボランティア

ヨルダン赤新月社(以下、ヨルダン赤。)が展開するシリア難民支援事業は、生計支援や地域保健、衛生促進、青少年活動、こころのケアの5本柱です。

連盟が支援する地域保健では「地域住民参加型保健事業(Community-Based Health and First Aid : CBHFA)」に取り組んでおり、100人近い地域保健ボランティアを通じて、生活習慣病の予防や救急法の普及などを行なっています。

地域ボランティアの一人であるスレイマンさんは昨年、シリアの首都ダマスカス近郊から親戚を頼って家族とともに避難してきた難民です。シリアでは診療所で事務を担当していました。ヨルダンに避難した後に少しでも地域の人の健康に貢献したいと思い、CBHFAの地域保健ボランティアに参加しています。

ユモンさんは21歳の学生。シリアのホムスから両親と姉とともに避難した難民です。避難後、CBHFAの地域保健ボランティアとして活動を始めました。

「健康を守るためのいろいろな研修を受けて、周囲の人のために活動できることがとてもうれしい」「私はヨルダンに逃げてこられて幸運です。親戚や友人たちの多くがまだシリア国内で、日々恐怖と隣り合わせの生活をしています。国外に逃げたくてもお金がなかったり、障がいや高齢のために移動できない人もたくさんいます。早く紛争が終わってほしい」と語ります。

CBHFAボランティアによる家庭訪問 糖尿病について(3).JPG

CBHFAボランティアと家庭を訪問する高原看護師

シリア紛争が長期化するにつれ、多くの人道支援団体で活動資金の確保が難しくなり、活動の停止や縮小が相次いでいます。

そのため、多くのシリア難民は生きていくために家財を売り、借金をし、危険性が高い仕事をせざるを得ません。さらに、子どもを学校に行かせることができなくなり、児童労働や早婚も問題になってきています。

ヨルダン赤はこのような中、避難生活をする人たちや多くの難民を受け入れる地域に住む人が、自らの力で健康を保つ知識を得られ、また病気を予防できるよう、地域ボランティアの育成と家庭訪問などの地道に足を使った活動を行っています。

※赤新月社はイスラム圏における赤十字の意。

中東人道危機救援金を受け付けています

振り込みに関するご連絡先

日本赤十字社 組織推進部 海外救援金担当

TEL:03-3437-7081 FAX:03-3432-5507

お問い合わせフォーム

皆さまの温かいご支援とご協力をお願いいたします。

「私は、何ができるだろう」~海外たすけあいユースボランティア、グローバルフェスタで呼びかけ~

たすけあいメンバー.jpg

活躍が光った海外たすけあいユースボランティアメンバー

グローバルフェスタJAPAN2015が今年も10月3、4日、東京・お台場で開催され、10万人近くの来場者が国際協力についての展示ブースを楽しみました。

日本赤十字社(以下、日赤)は、海外たすけあいユースボランティア(以下、ユースボランティア)が中心となり、活動を紹介しました。ユースボランティアは、展示の企画や準備段階からアイデアを出し合い、展示を完成。当日は、来場者に積極的に声を掛けながら、赤十字の活動を広く紹介しました。

世界へのメッセージ.jpg

「世界へのメッセージ」に寄せられた来場者の想いと笑顔

日赤のブースには、国際関係を学ぶ高校生や、医療を学び将来は国際社会に貢献したいという大学生など、これまで「赤十字」という名前しか知らなかったという多くの若者が訪れ、同世代であるユースボランティアと交流を深めました。

同じ志を持った同世代同士の交流は、互いに大きな刺激となりました。

また、『世界へのメッセージ』と題した写真撮影コーナでは、来場者に書いてもらったメッセージボードとともに、希望ややる気に満ちた若者たちの姿を記録しました。

グローバルフェスタに参加したユースボランティアは、「世界との関わり方は本当にさまざま。『まずは知ることから』とよく言われますが、今回の展示が、来場された方にとって『海外たすけあい』や、今後の赤十字イベントに参加するという『アクション』を起こすきっかけになればと思います」と話してくれました。

活動の詳細はユースボランティア運営のFacebookやTwitterをご覧ください。

本ニュースの印刷用PDF版はこちら(PDF:746KB)

赤十字7原則の採択から50年

奉仕(Voluntary Service)・・・

赤十字は利益を求めず、人を救うため、自発的に行動します

『奉仕』Voluntary Service

※赤十字国際委員会の特設ページにリンクします