台湾:爆発事故の負傷者支援

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事故直後のイベント会場 ©台湾赤十字

台北郊外の新北市の音楽イベントで6月27日、爆発事故が発生しました。日本人観光客を含む約500人がやけどなどのけがを負い、そのうち約200人の重症患者はICUで治療を受ける事態となりました。

事故はカラーパウダーを使ったイベント中に起きた「粉じん爆発」。被災者のほとんどが10代後半か20代の若者であり、多くが水着姿であったことが、事故をさらに悲惨なものにしました。

事故の負傷者数は、台湾における年間の熱傷患者が1日で発生した規模に相当し、収容施設はもとより、治療を行う医療スタッフにも大きな負担がかかりました。

現地では退職した医師や看護師、近隣の医師、研修医らを動員。患者とその家族へのストレス対策には精神科医や、ソーシャルワーカーを動員するなど、地域を挙げてサポート体制を強化しました。さらに、台湾政府は全国から910人の医療従事者を動員して患者の治療に当たらせるなど、台湾全体でも緊急体制が取られました。

一方、熱傷治療は特殊分野とされており、医療資器材の不足が問題になりました。台湾政府は7月2日、「外国調達物品リスト」を作成。国外から医療資材を調達することになりました。同リストに日本製の人工皮膚が含まれていたことから、台湾赤十字を通じて日本赤十字社(以下、日赤)に対して該当物資の支援を要請しました。

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物資寄贈式、左から2番目が槙島医師 ©台湾赤十字

上記要請を受け、日赤は7月5日、日本国内で調達が可能な製品(人工皮膚。1億円相当)を無償で緊急輸送。翌日には現地で負傷者治療に当たる7病院に届けられました。

日赤は、2人の職員も派遣し、支援物資の到着および配分と、治療状況を確認しました。

派遣された日赤医療センター国際医療救援部長の槙島敏治医師は「性能の優れた人工皮膚を早い段階で届けることができました。一人でも多くの人に役立てていただき、よくなることを願っています」と話しました。

医療資材メーカーからも続々と支援をいただきました

グンゼ株式会社から7月12日、人工皮膚(2300万円相当)の寄贈を受け、16の病院に配布しました。さらに、スミス・アンド・ネフュー株式会社から20日、やけど治療用ガーゼ38箱(3800枚)が寄贈され7つの病院に届けられました。

グンゼ株式会社から寄贈された人工皮膚を送り先の病院ごとに仕訳するスタッフ ©台湾赤十字

スミス・アンド・ネフュー株式会社から寄贈されたやけど用ガーゼを運ぶスタッフ ©台湾赤十字

先進国間での支援が実現するのは特殊なケースですが、2011年3月に発生した東日本大震災の際に台湾から日本が受けた100億円に上る支援への謝意や、日ごろからの協力関係が迅速な支援につながりました。

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