ネパール地震救援:発災から3カ月

ネパール地震発生から3カ月が経過しました。死者数は8856人、全壊または半壊した家屋は合計で約80万戸に上り、地震によって影響を受けた人びとは560万人と報告されています。(7月14日現在、国際赤十字・赤新月社連盟[以下、連盟]発表)
日本赤十字社(以下、日赤)では、地震が発生した4月25日の深夜に先遣隊が日本を発ち、本日まで支援を継続しています。今回は、これまで実施してきた支援についてご報告します。

保健医療チームによる医療支援

日赤の先遣隊は、カトマンズから北東へ約29キロメートル、車で約2時間半の距離にあるシンデュルパルチョーク郡メラムチ村診療所で4月29日から診療を開始しました。

続けて、日赤の保健医療チーム第1班14人が現地に向けて出発し、5月1日から本格的に医療活動を開始しています。その後、第2班16人を6月2日、第3班12人を7月7日に派遣し、8月中旬まで活動を実施する予定です。

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診療所の様子

巡回診療の様子.JPGのサムネイル画像

巡回診療の様子

これまでの保健医療チームによる医療支援

1.診療所での診療

シンデュルパルチョーク郡メラムチ村の診療所で、地元のスタッフとともに診療を行っています。7月22日までに1万3172人の患者を診療しました。

2.巡回診療

メラムチ村周辺は山間地域であることから、診療所まで来ることが難しい人びとのために、医療チームが巡回訪し、診療を行いました。7月22日までに1183人を診療しました

3.保健衛生知識の普及活動

住民が健康に対する意識を高め、健康や衛生的な生活環境に気を配りながら生活できるように、地域保健や救急法に関する研修会を実施しました。7月22日までに702人が参加しました。

4.こころのケア

専門要員を派遣し、精神的不安を訴える被災者に個別対応を行っています。7月22日までに3536人に、こころのケアを実施ました。また、被災した子どもたちが日常生活に戻れるよう、遊びや学びの機会を提供し、チャイルド・フレンドリー・スペース(子どもたちがケアを受け、安心して過ごせる場所)を設置しています。

国際赤十字・赤新月社連盟を通じた援助

日赤は、連盟のネパール地震救援に関する緊急支援要請に対し1000万円の資金援助と、日赤がクアラルンプールに備蓄している救援物資のうち、4000万円分の支援を実施しました。(支援内容:衛生キット2621個、毛布(ウール)1万2863枚、蚊帳3000張、ポリタンク2万個、ビニールシート1290枚)

長期的な復興支援に向けた調整

ネパールが復興するまでには、今後相当な時間を要します。日赤は、長期的な復興を見据えた支援を展開するために、5月6日から復興支援事業の調整のための要員を派遣し、現地の調査をはじめ、ネパール赤十字社や連盟との協議に継続的に参加しています。

日赤による今後の復興支援

日赤は、皆さまから寄せられた救援金をもとに、以下の活動を通して被災者の支援を行っていく予定です。

主な支援分野

住宅再建、地域の診療所再建、学校再建、血液事業支援、ネパール赤十字社の能力強化など

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診療所の様子

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メラムチ村の人びと

診療を受けた方からの声

「地震の突然の揺れで自宅が崩壊し、首から下ががれきに埋もれてしまいました。けがをした直後は足を上げることもできなかったのですが、診療を受けてだんだん良くなってきています。保健医療チームが来てから、多くの人が診療を受けることができるようになりました」

保健医療チームからの声

「現地の人たちから『遠くから来てくれてありがとう』と言われたことが印象に残っています。皆さんにも被災地で苦しんでいる人がいることを忘れないでほしい。それが支援につながります」

引き続き、皆さまの温かいご支援とご協力をお願いいたします。

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