ネパール地震救援: 発災から約2カ月

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救急法の研修の様子

ネパール地震発生から2カ月が経過しました。

日本赤十字社(以下、日赤)は、ネパールが雨季を迎える中、4月29日から開始したシンデュルパルチョーク郡メラムチ村診療所にて診療を続けています。

7月1日までに、1万932人の患者を診療し、現在でも毎日150~200人を診療しています。また、7月1日までに2558人に対しこころのケアを実施し、巡回診療では7月1日までに1183人を診療しました。

日赤の保健医療チームは、6月22日に通常の診療に加え、住民が健康に対する意識を高め、健康や衛生的な生活環境に気を配りながら生活できるように『地域に根ざした地域保健と救急法(Community-Based Health and First Aid=CBHFA)』の研修を実施しました。当日は、地域の学校から教師と生徒の合計30人が参加し、①赤十字について、②救急法、③下痢について、④こころのケアについて、ロールプレイなどを交えながら学びました。

子どもたちが安心して過ごせる場所を提供

ネパールCFS_映画上映の様子のサムネイル画像

映画に夢中の子どもたち

保健医療チームは、地域の子どもたちが精神的な不安や恐怖から立ち直る力をつけることを目的として「チャイルド・フレンドリー・スペース 」(※)を設けており、幼稚園~小学校高学年くらいの子どもたちがやってきます。

※被災した子どもたちが日常生活に戻れるよう、遊びや学びの機会を提供し、また、子どもたちがケアを受け、安心して過ごせる場所

普段、子どもたちは絵を描いたり、バドミントン、クリケットなどのスポーツをしたり、地元の伝統的なゲームをしたりして遊んでいます。特に、お絵描きではドラえもんと忍者ハットリくんが人気!

中には地震のショックから立ち直れず、うまく遊びの輪に入れないなど精神的に深刻な状態の子も。そういった子を発見して個別にカウンセリングを行うなどのケアをしています。

6月27日には84人の子どもたちが集まる中、パソコンを使った映画の上映会を行いました。映画を見ること自体が初めての子がほとんどのようで、真剣な眼差しで見入っていました。コミカルなシーンではみんなで大笑い!上映終了後は、映画の感想や、「自分が主人公だったらどうするか」ということについて話し合う時間を設けました。

ネパールCFS_個別カウンセリング

個別カウンセリングの様子

今回上映した映画は、主人公が仲間たちと友情を育み、困難を乗り越えて成長していくストーリーでした。

こころのケアを担当しているのチュン・イー・ライさん(中国紅十字会香港支部より派遣)は「ストーリーを通じて、地震で家族や大切なものを失った子どもたちが悲しみや困難に適応していく力を得るとともに、私たちからの励ましのメッセージになれば」と語っています。

ネパールでの支援活動は、これから復興支援の段階に入ります。ネパール赤十字社や地元の学校の先生と連携を深め、救援チームが去った後も地元の方がたでケアが継続できる状態を作っていくことが今後の課題です。

国際赤十字・赤新月社連盟は5月16日、ネパール地震救援に対する緊急支援要請を約43億円から約110億5000万円に増額しました。食料支援や給水、衛生促進、保健医療に加え、長期的な生計支援や家屋再建、離散家族の支援などを実施する予定です。

日赤はこれまでに、1000万円の資金支援と、毛布やビニールシートなど約4000万円相当の物資支援を行いました。今後は、保健医療チームの第3班12人を7月7日に派遣し、引き続きメラムチ村での医療支援を行います。また、長期的な支援も視野に入れた復興事業の計画を進めます。

日赤ERUネパール_診療の様子

現地のスタッフとともに患者の処置をする日赤チームの医師

ネパールERU_救急法参加者集合写真

救急法研修の参加者

日本赤十字社はネパール地震に対する救援金を募集しています

振り込みに関するご連絡先

日本赤十字社 組織推進部 海外救援金担当

TEL:03-3437-7081 FAX:03-3432-5507

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