ネパール地震救援: 発災から1カ月

ネパール地震発生から5月25日で1カ月が経過しました。

二次災~1.jpg

看護師の手を握る患者

日本赤十字社(以下、日赤)が4月29日から救援に入ったメラムチ村の診療所は、同村と周辺の村落合わせて2万5000人をカバーしており、5月23日までに4202人の患者を診療しました。

5月5日の診療数が300人と最多でしたが、その後も毎日200~250人を診療しています。

また、こころのケアも実施しており、5月23日までに351人を診療しました。余震が起こると外に飛び出すなど、被災者には地震による恐怖が色濃く残っており、こころのケアは、今後さらに重要になると見込まれています。

日赤の保健医療チームは、携行型レントゲンや超音波エコーを持参したため、診療所ではその場で診断して的確な診療を行うことが可能になりました。大きな病院に搬送せずに検査できるため、患者の負担が減り本人や家族からも感謝されることが増えました。

また、普段は地元医師2人で患者の対応を行っていた診療所では、地震後に多くの患者が押しよせました。日赤の保健医療チームの支援が入ることで、患者の診療が円滑になり、多大なストレスと疲労の中で対応を行っていた地元医師の負担も軽減。より継続的な医療が提供できるようになりました。

希望をのせて村々へ~巡回診療~

巡回診~1.JPG

巡回診療の様子

保健医療チームは5月10日から、巡回診療を開始しました。シンデュルパルチョーク郡は山間部が多く、診療所が近くにないコミュニティーや、地震の影響で道が寸断されてしまって診療所へのアクセスが途絶えてしまっている地域があります。

通常は小規模な地域診療所が山間部の人びとに基礎的な保健サービスを提供するのですが、地震によりメラムチ村周辺の地域診療所はほぼ倒壊しました。

そこで、保健医療チームが車両2台を使い、5人のメンバーで1回2時間程度の巡回医療を行いました。5月23日までに4回の巡回診療を実施し、336人を診療しています。

これから雨期を迎えるネパールでは、雨により洪水などが発生し、生活汚水や汚物が流出することで、安全でない水による感染症の流行が懸念されています。

IMG_1268.JPG

倒壊した地域診療所

国際赤十字・赤新月社連盟は16日、ネパール地震救援に対する緊急支援要請を約43億円から約110億5000万円に増額しました。食料支援や給水、衛生促進、保健医療に加え、長期的な生計支援や家屋再建、離散家族の支援などを実施する予定です。

日赤はこれまでに、1000万円の資金支援と、毛布やビニールシートなど約4000万円相当の物資支援を行いました。保健医療チームの第2班を6月2日に派遣し、引き続きメラムチ村での医療支援を行います。

応急手当の方法を伝授する医師.jpg

応急手当の方法を伝授する医師

衛生観念を広めるスタッフ.jpg

衛生に関する知識を広めるスタッフ

川から生活用水を引く技術要員.jpg

川から生活用水を引く技術要員

足の治療が痛いよ.jpg

「足の手当は痛いよね」

日本赤十字社はネパール地震に対する救援金を募集しています

振り込みに関するご連絡先

日本赤十字社 組織推進部 海外救援金担当

TEL:03-3437-7081 FAX:03-3432-5507

お問い合わせフォーム

引き続き、皆さまの温かいご支援とご協力をお願いいたします。

本ニュースの印刷用PDF版はこちら(PDF:754KB)