「来てくれてよかった」~ネパールから感謝の声

被災地で診療する保健医療チーム

日本赤十字社(以下、日赤)の保健医療チームは、地震により大きな被害を受けたシンデュルパルチョーク郡メラムチ村を拠点に、地元の診療所や巡回診療で医療救援活動を続けています。

地震の発生から1カ月を迎えようとする現在、肺炎や感染症、慢性疾患の患者さんが増加しており、継続した支援が必要です。

山間部で巡回診療。被災者に寄り添った活動を続けています

地域住民からは「雨期を迎えると交通が寸断され、医療を受けることが難しくなります」と間もなく迎える雨期への不安の声が。

保健医療チームは、雨期に入る前に少しでも多くの山間部の患者さんを診療できるよう、地域を拡大して巡回診療を続けていきます。

保健医療チームが活動する地域で、診療や支援を受けた方からの生の声をお届けします。

「わたしたちのところまで来てくれてよかった」サビーナさん

サビーナ・タナンさん(26歳)と息子のニーマくん(7カ月)、イチョーク村で

子どももわたしも、下痢などの体調不良が続いていました。

山道を数時間もかけて歩かなければ、診療所まで行くことができないので、日赤の保健医療チームがわたしたちのところまで来て診療をしてくれて、ほんとうによかったです。

「日本チームの診療はていねいで優しい」クリシュマさん

クリシュマ・ネパーリさん(18歳)、メラムチ村で

地震が発生した時は家にいなかったので、けがはしていませんでした。けれど、家の片づけに戻った時に、屋根が落ちてきて頭と腕にけがを負いました。

今回で診療所に来るのは7回目。痛みはほぼなくなり、傷自体も日に日に良くなってきています。

はじめは日本人が診療所にいて驚きましたが、日赤の保健医療チームの診療はとてもていねいで優しいですね。

「あやうく死ぬところでした」イシュワリさん

イシュワリ・ラナマガルさん(20歳)、メラムチ村で

地震の突然の揺れで自宅が崩壊し、首から下ががれきに埋もれてしまいました。必死だったからでしょうか、記憶はまったくありません。

がむしゃらに這い出たのですが、がれきや石で足に大きなけがを負っていました。けがをした直後は足を上げることもできなかったのですが、診療を受けてだんだん良くなってきています。保健医療チームが来てから、多くの人が診療を受けることができるようになりました。

「保健医療チームに感謝!」サプコタさん

チーティズ・サプコタさん(27歳)、メラムチ村駐在医師

地震発生時はカトマンズにいましたが、メラムチ村の患者さんを一刻も早く助けたいと思い、翌日すぐに村に戻りました。

診療を開始した直後は1日にいつもの数倍の5~600人もの患者さんが診療所に殺到し、その半数以上は深刻なけがを負っていました。

わたしともう一人の医師で、昼夜を問わずに患者さんを受け付けて、なんとか診療を続けていました。体力的にとても厳しい状況になっていたので、保健医療チームが来てくれた時はほんとうにうれしかった!

私たち2人は専門分野をまだ持たない若い医師なので、専門的な外科手術などを行うことができません。保健医療チームは外科手術の経験が豊富な医師やX線技師、薬剤師ら、それぞれが専門知識を持つメンバーで構成されているので、患者さんの症状に合わせた的確な診療ができるようになりました。

これからも医療が必要とされる状況が続くので、保健医療チームと協力して患者さんを診療していきます。

「2015年ネパール地震救援金」にご協力ください

日赤は被災地での救援活動などを支援するために、救援金を受け付けています。皆さまの温かいご支援をお願いいたします。

2015年ネパール地震救援金:受付期間 平成27年7月31日(金)

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