ネパール地震救援: 先遣隊の医師が帰国報告会

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メラムチ村で診療活動を行う光森医師

日本赤十字社(以下、日赤)は5月11日、ネパール地震救援の先遣隊としてシンデュルパルチョーク郡メラムチ村の診療所で地震被災者の診療活動を行っていた大阪赤十字病院の光森健二医師による帰国報告会を開催しました。

メラムチ村の診療所は同村と周辺の村落あわせて2万5000人をカバーしています。通常は、医師2人や看護師、学生など18人で運営しており、地震の発災後3日間で1000人が担ぎ込まれました(うち300人は重傷のためヘリなどで首都に搬送)。

能力の限界をはるかに超える状態であったため、日赤が医療活動を支援することになりました。

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建物の外での診療の様子

診療所の周辺にある家屋は9割が損壊しています。また、余震などが続いており、建物の中に入るのが怖いという患者が多くいたため、外に机を出して診療するという状況が続きました。

日赤の保健医療チームは、携行型レントゲンを運び込んでいるため、近隣で活動している外国の医療班からも患者を受け入れるなど、可能な限り連携しながら診察を続けています。

光森医師は、「山岳部にはまだ援助物資や医療支援の届いていない地域が多く残っています。これから雨季に入るため、腸炎や肺炎などの感染症の流行が懸念されます。また、住居だけでなく家畜も失った方が多く、生活再建に向けた長期的な支援が必要です」と課題について報告しました。

光森医師の帰国報告会の様子をTHE PAGEのYouTubeで公開しています。

また、当日の報告に使用した発表用資料は、こちらからご覧いただけます。

ネパール地震災害への赤十字の対応について(PDF:16.5MB)

メラムチで生まれた新しい命

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ドルマさんと赤ちゃん ©Finnish Red Cross

ドルマ・タマングさん(28歳)は4月25日の地震の際、がれきに埋もれてしまいました。お腹に赤ちゃんがいたドルマさんは、がれきから這い出すことができましたが、近所のヘルスポスト(救護所)は全壊していました。

その後2週間、助けを求めることができずにいた時に、日赤の巡回診療チームが村に来て、ドルマさんに遭遇し、日赤車両でメラムチ村の診療所まで運んで行きました。

彼女は13日、診療所で無事に元気な男の子を出産しました。「この子は新しい希望です」とドルマさんは喜びでいっぱいです。

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シンデュルパルチョーク郡でのカタール赤とネパール赤による給水タンク設置 ©Finnish Red Cross

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設置された給水パイプに集まる人びと ©Finnish Red Cross

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シンデュルパルチョーク郡の郡都チョウタラでノルウェー赤が運営する病院 ©Finnish Red Cross

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配られた防水シートによるテント生活を余儀なくされている被災者 ©Austrian Red Cross

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