What's new of the Movement

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世界では今も、紛争や自然災害、感染症などで多くの人びとが苦しんでいます。今回は、そんな世界の人道危機の一つひとつに向き合う国際赤十字の最近の活動について、国際赤十字・赤新月社連盟(以下、連盟)や赤十字国際委員会(以下、ICRC)のニュース記事からいくつか取り出してご紹介します。

イタリア:求められる移民への保護

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イタリア赤十字社はイタリア・ランペドゥーサ島に着いた
移民の人びとが初めて会う組織の一つです ©IFRC

アフリカや中東からヨーロッパを目指す移民を乗せた船が地中海で相次いで転覆しています。

イタリア赤十字社は、100人を超えるボランティアやスタッフを動員し、テントの設置や食料と水の配布、近くの病院への搬送などを行っています。

こうした移民は安全な暮らし、より良い将来、人間としての尊厳の回復を求めて故郷を離れます。2014年には約27万人が地中海を渡りましたが、そのうち約3500人が命を落としました。

連盟のシィ事務総長は国際社会に対し、さらなる悲劇を防ぐための行動と移民を生み出す根本的な原因への取り組みを呼びかけています。

ミクロネシア:台風被害から家屋の再建を始めたコミュニティー

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緊急物資を届けるミクロネシア赤十字社スタッフ
©Karen Leiva/IFRC

3月末に発生した台風メイサックはミクロネシアの人びとの生活に甚大な被害をもたらしました。

被災者は約3万人に上り、特に木造建築やトタン屋根の家に住む住民は屋根が飛ばされるなどして家屋が破壊され、深刻な被害を受けました。また倒木により多くの車に被害が出たほか、農作物にも影響が出ました。

ミクロネシア赤十字社は被災した人びとに対し、ビニールシート、毛布、キッチンセットなどの救援物資を配っています。特にビニールシートは雨風を防ぐ一時的な屋根として役立っています。

住民はボランティアを歓迎するとともに、救援物資の配布に感謝し、生活を取り戻す努力を続けています。

イエメン/シリア:増加する赤新月ボランティアへの攻撃

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本来は決して攻撃を加えてはならないICRCのトラック
©ICRC

イエメンでは、一週間で3人の赤新月ボランティアが殺害されました。シリアでは内戦が始まって以来、42人のシリア赤新月社ボランティアと8人のパレスチナ赤新月社ボランティアが命を落としました。

「これは非常に憂慮すべき事態であり、痛ましい損失です」と、中近東事業局長ロバート・マルディーニは話します。

赤十字は、人道的活動の尊重と人道機関スタッフの安全、支援を必要とする人びとを保護・救援できる環境の保障を訴えています。

紛争当事者は国際人道法を順守し、医療従事者や医療物資、医療車両の安全な移動を確保しなければなりません。赤十字スタッフやボランティアへの攻撃は厳しく禁止されています。

シエラレオネ:エボラ出血熱を生き抜いた母と娘

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ビンタ・バー35歳と娘のドリス・バンディ4歳
©Anna MacSwan, British Red Cross

「私はエボラ出血熱の患者を見舞いに行った後、自分自身が発症しました。赤十字のエボラ治療センターで3週間を過ごしましたが、その時のことは高熱で覚えていません。私が病院から戻って2日後、私の2人の娘にもエボラの兆候が見え始めました。赤ちゃんだった娘はそれからすぐに亡くなりました。もう一人の娘ドリスは12日間を治療センターで過ごしました私の夫も亡くなりましたが、エボラが原因かどうかは分かりません。私の体調は良くなりつつありますが、持ち物をすべて焼かれてしまったため、生活は厳しいです」

エボラ出血熱を生き抜いたシエラレオネのコメンデ・ルヤマ地区に住むビンタ・バーは語ります。

赤十字は今後もエボラ出血熱への対応を強化します。

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