昭憲皇太后基金の配分先決定

世界の赤十字・赤新月社の活動を支える昭憲皇太后基金

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昭憲皇太后

「昭憲皇太后基金」は、明治天皇のお后である昭憲皇太后が、1912年(明治45年)にワシントンで第9回赤十字国際会議が開催された際、赤十字の平時の活動を奨励するために国際赤十字に10万円(現在の3億5千万円相当)をご寄付なさり、これを基に創設されました。

赤十字が戦時救護の活動を中心にしていた時代、災害救護や開発協力といった平時活動を盛んに行うための国際的基金の創設は画期的なことであったと言われています。

2012年に創設100周年を迎えた昭憲皇太后基金は、皇室をはじめとする日本からの寄付金によって成り立っています。基金は国際赤十字の中に設けられた合同管理委員会によって運営され、原資を取り崩すことなく、そこから得られる利子が必要とされる赤十字社の活動に配分されます。配分先は皇太后のご命日にあたる毎年4月11日に決定されています。

これまでの配分は大正10年の第1回から今回までで、合計約14億8,180万円(1,280万スイスフラン)、配分先は161の国と地域に上り、世界中で災害・感染症などに苦しむ人びとの救済や福祉の増進、防災、病気の予防などの活動に充てられています。

2015年の配分先が決定~総額約1,858万円が8カ国での活動支援に

昭憲皇太后基金合同管理委員会は4月11日、今年度の基金の配分先を以下の8カ国での活動に決定しました。その総額は約1,858万円(15万100スイスフラン)です。

1.コスタリカ赤十字社(中央アメリカ):約248万円(2万スイスフラン)

コスタリカ赤十字社は、貧困や麻薬取引、ギャングの存在が生み出す深刻な社会問題に対処するため、コミュニティーの活動を通じて、若者が抱える問題、保健や社会福祉、リーダーシップの育成、人道的価値の啓発を行います。

2.スリナム赤十字社(南アメリカ):約226万円(1万8,300スイスフラン)

自動車の数が急増し、交通安全に対する訓練や啓発が緊急の課題となっているスリナム。交通事故の減少や深刻さの軽減のため、特に若年層に対する交通安全の学習が必要と考え、責任ある行動や安全に向けての良い習慣を身につけるように啓発しています。

3.ラオス赤十字社(アジア):約177万円(1万4,300スイスフラン)

公共の救急サービスの不足が要因で、交通事故による路上での死亡率が高いラオスでは、緊急の医療処置や救急法を行うボランティアの能力向上に取り組みます。

4.東ティモール赤十字社(アジア):約236万円(1万9,050スイスフラン)

東ティモール赤十字社は近年、自立的資金造成計画の一環として、有料の救急法等の講習を実施しており、その一環として既設のビルをリフォームし、救急法用の研修室を設置します。この研修室の活用により、同赤十字社の評価や社会的認知度の向上、各地域の支部組織の能力強化にもつなげます。/p>

5.カーボベルデ赤十字社(アフリカ):約256万円(2万640スイスフラン)

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同国フォゴ島の火山噴火で被災した子どもたちへの支援として、カーボベルデ赤十字社は、学校の机や椅子などの教育資材や食料、身体検査やこころのケアといった活動を行います。

6.ナイジェリア赤十字社(アフリカ):約215万円(1万7,400スイスフラン)

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積極的に活動するナイジェリアのボランティア ©IFRC

ナイジェリア赤十字社は、毎年甚大な被害を出している交通事故の被害者をはじめ、災害や社会的暴力によって傷ついた人びとへの迅速な支援活動を展開してきます。

交通事故の被害者に対する支援を計画し、交通事故に対する一般市民への啓発とともに、救急法の講習を継続して実施します。

7.モルドバ赤十字社(ヨーロッパ):約267万円(2万1,600スイスフラン)

モルドバでは児童に対する暴力がまん延しています。モルドバ赤十字社は、行政当局やNGOなどのパートナーと連携し、児童に対する暴力を予防するとともに、幼少期に受ける暴力が及ぼす影響に関する啓発を行うため、キャンペーンや情報提供、公共のイベントなどを行います。

8.モンテネグロ赤十字社(ヨーロッパ):約233万円(1万8,810スイスフラン)

モンテネグロ赤十字社は、複合的に発生する災害に対し、被災者へのこころのケアなどで重要な役割を担ってきました。基金の配分を受けて、人道的価値を推進し、若者の間での暴力を絶つ支援を行います。

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