(速報3)大洋州 サイクロン「パム」救援

20150322_バヌアツ_p-VUT0287_救援物資と少年©Nina Svahn_Finnish Red Cross.jpg

3月20日、赤十字による物資配布が開始されました ©Nina Svahn/Finnish Red Cross

超大型サイクロン「パム」の3月13日の上陸による被害状況が、バヌアツおよび周辺のツバルやキリバスで徐々に明らかになってきました。

バヌアツとツバルでは、政府が非常事態宣言を発出しています。一番被害の大きかったバヌアツは83の島々で成り立っており、遠くの島はボートで片道3日間かかるため、被災状況を確認することや物資を運ぶことが非常に困難な課題です。

20150324_VRC_ボートで離島に物資を運ぶ_©vanuatu red cross.jpgのサムネイル画像

ボートで離島(シェパード島)に救援物資を届けるバヌアツ赤ボランティア ©Vanuatu Red Cross

3月23日現在、バヌアツでは6県すべての調査が完了し、22の島々にいる被災者は約16万6000人、7万5000人が家を失い、11万人がきれいな飲料水を手に入れることができずにいることがわかりました。

また、食糧源となっている穀物などの作物が大きな被害を受け、今後農業の復興なども必要となる見込みです。

赤十字の国際支援要請を拡大

20150320_VRC_エトン村物資配布1_©vanuatu red cross.jpgのサムネイル画像

最初に物資配布対象となったエトン村での配付の様子 ©Vanuatu Red Cross

国際赤十字は16日、バヌアツの被災者を支援するため総額約4億7000万円の緊急支援要請を発表しました。

しかし、被災状況が明らかになるにつれ、周辺国への支援も必要であるとわかってきたため、対象をバヌアツだけでなくキリバスや、ソロモン諸島、ツバル、パプアニューギニアの被災者とし、緊急支援要請総額を約7億1390万円としました。

支援は8万1000人(1万3500世帯)に対して行われ、救援物資の配布や緊急シェルター(家屋)のための資材提供、安全な水の確保やトイレなどの衛生環境の整備、さらには農業などの長期的な分野も含めて約2年かかると見込んでいます。

バヌアツでは救援物資の配布を開始

被災状況が明らかになってくると同時に、救援物資の配付や給水などの支援が開始されています。バヌアツでは、政府が許可を出した20日から、首都付近での物資配布が開始され、22日には離島にも救援物資を積み込んだ調査の船が到着し始めています。南に位置するタンナ島には、簡易な家屋修繕キット200セットと防水シート1400枚、大型給水タンク2個が到着し、被災した人びとの調査と同時に救援活動も実施されています。

20150322_VRC_エスターさん_p-VUT0311_©IFRC.jpg

壊れた家の前で受け取った家屋修繕キットを手にするエスターさん ©IFRC

家屋修繕キットを受け取ったエスターさん(35歳)は3児の母。サイクロンが上陸した時、子どもたちは恐怖で泣き叫び、自分も何が起こったのかわからず、崩れてしまった家を建て直さなければならないという途方もない状況を目の当たりにしました。

「家屋修繕キットと防水シートは、がれきを片付けて、新しい家を建て直すのにとても助かります」と、支援を受け取った感謝の気持ちを伝えてくれました。

日本赤十字社の対応

20150324_VRC_給水上に集まる子ども_p-VUT0297_©IFRC.jpg

設置された給水施設に集まる子どもたち ©IFRC

日本赤十字社は、大洋州の被災者を支援するため、上記緊急支援要請に応じて1000万円の資金援助および家屋修繕キットや衛生キットを含む1200万円相当の救援物資の支援を行う予定です。

引き続き、温かいご支援をよろしくお願いいたします。

tsuji_防水シートの運搬作業1_resized.jpgのサムネイル画像 20150323_VRC_都市での防水シート配付@vanuatu red cross.jpgのサムネイル画像
配付用救援物資の防水シートを首都ポートビラのテントから運ぶ辻職員 3月23日には首都エリアでの防水シートの配付も始まりました ©Vanuatu Red Cross

救援金受付名:「2015年南太平洋サイクロン救援金」

1.受付期間 平成27年3月18日(水)~平成27年5月29日(金)

2.協力方法 こちらをご覧ください

本ニュースの印刷用のPDF版はこちらから(PDF:696KB)