東日本大震災から4年~まだまだ続く復興支援

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海外救援金のこれまでの使用実績と今後の予算
(2015年3月末見込)

東日本大震災から今日で4年が経ちました。被災地にはいまだに約24万人の避難者がおり、そのうち約9万人の方がたが仮設住宅で暮らしています。

また、原子力災害を受けた福島県では、県全体の避難者約12万人、そのうち避難指示区域からの避難者が約8万人となっており、まだ先の見えない生活を強いられています。

日本赤十字社(以下、日赤)には、100の国や地域の赤十字・赤新月社およびクウェート政府などから、約1002億円の海外救援金が寄せられました。これまでに、そのうちの約90%が救援復興支援活動に充てられています。

日赤は、海外からの温かい支援を基に、この先少なくとも3年間、福島県においては6年間にわたりさまざまな分野において復興支援活動を続けていきます。

続々と完成する災害公営住宅~大槌町災害公営住宅~

東日本大震災で甚大な津波被害を受けた岩手県大槌町では、町内に980戸の災害公営住宅を建設中です。日赤は、その内の730戸に対して海外救援金を活用し建設を支援しています。これまでに5地区161戸の災害公営住宅が完成しました。各災害公営住宅は独自のデザインを施し、ほぼ100%の入居率となっています。

小さいお子さん2人を持つある入居者は、「仮設住宅の暮らしは大変でした。家族で住むには本当に狭いし場所も不便。こちらに入居してようやく安定した生活が送れるようになり、これからの生活設計や子どもたちの将来を考えられるようになってきました」と語っていました。

避難者の方がたが一日も早く安心して日々の生活が送れるよう、日赤は今後も支援を継続していきます。

大ケ口1丁目町営住宅
©大槌町
吉里吉里町営住宅 ©大槌町 源水町営住宅 ©大槌町 大ケ口2丁目町営住宅
©大槌町

ゼロからの再建~みどり幼稚園~

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津波で全壊したみどり幼稚園園舎。5年前に新築したばかりでした ©みどり幼稚園

日赤は教育支援事業の一環として、保育園や幼稚園、放課後児童クラブなどの再建を支援しています。

岩手県大槌町にあるみどり幼稚園は、町内に2園しかない幼稚園の1つで、1965年の開園以来、現在まで約3400人の卒園児を出してきた伝統があります。

2006年に新築されたばかりの園舎は東日本大震災の津波で全壊しました。この地域の保育の需要の大きさから、震災後の5月には大槌高校の校舎の一部を借用し保育を再開。翌2012年1月には仮設園舎を建て保育を続けてきました。

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新園舎で元気に走りまわる園児たち ©みどり幼稚園

しかし、より安全かつ安心できる保育環境の確保のため、内陸部の新たな場所に移転を決め、新園舎建設を目指してきました。

日赤は海外救援金を活用し、再建を支援。2014年9月新園舎が完成、翌10月から新園舎での保育が開始されました。

日赤は園舎建築のみでなく、新たな環境の中でのびのび走り回る子どもたちの未来も応援していきます。

5年目 まだまだ続く復興支援

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海外の赤十字・赤新月社は、この4年間で約60回被災地を訪れ、被災地の状況や被災された方がたの情報を各国に戻って報告しています。海外の人びともこの震災を心に留め、被災地の復興を見守っています。

日赤は、世界中からの大きな支援をもとに、これからも、医療支援やこころのケア、災害公営住宅整備、原発事故対応などさまざまな分野で支援していきます。安全で安定した生活、よりよい未来のために、今後も被災地の皆さんに寄り添い支援を続けます。

 また、大きな支援を送り続けてくれる世界中の人びとに、「ありがとう」の意を込めて、今後も被災地の復興の様子を伝えていきます。

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