ウクライナ:砲撃にさらされる市民の暮らし

small_dom_2014_12_11_icrc01334Semenovka, Ukraine, December 2014.jpgのサムネイル画像

砲撃を受けて廃墟と化した民家 ©ICRC

ウクライナでは、ロシア系住民が多数を占める東部のドネツク州やルガンスク州を中心に、政府軍と、親ロシア派勢力との間の武力衝突が激化。

昨年4月の戦闘開始以来、市民を含む5300人以上が犠牲になっています。

今年2月初旬には、親ロ派の支配地域であるドネツク州への政府軍の空爆が、市内の病院や市街地にも着弾。一般市民の犠牲は増え続けています。

砲撃により家が損壊したり、紛争を逃れてほかの都市や、ロシアなどの周辺国に避難して暮らす人たちは、厳しい冬の寒さにも直面しています。

紛争被災者への支援

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砲撃を受けた建物の修繕のために断熱材を提供 ©ICRC 支援物資を受け取る避難民 ©ICRC

赤十字は、ウクライナ国内と周辺国に避難した紛争の被災者に、食料などの支援物資や、負傷者の手当てのための医療資機材を提供しています。

2014年10月~2015年1月の赤十字の支援

  • 親ロ派が支配下するドネツク州とルガンスク州の住民や避難民4万5000人に対して、2000トン分の救援物資を配布(食料、衛生用品、医療資機材、毛布等
  • 砲撃を受けた公共施設や住宅の屋根などの修繕のための資機材を地方政府に提供
  • ドネツク州とレガンスク州の45の病院に対して、紛争による負傷者の治療のための医療資機材(手術キット、輸血セット、インシュリン等)を供与
  • 3万5000人の国内避難民に対して、約15米ドルの支援
  • 周辺国(クリミア自治共和国、ロシア南部地方、ベラルーシ)に暮らす避難民計2万4000人に対して、各国の赤十字社を通じて、食料や衛生用品等を配布

紛争下の市民や医療施設の保護

また、赤十字は、国際人道法に基づいた紛争下における一般市民や医療施設の保護の徹底を、紛争の双方の当事者に呼びかけています。

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