衣料品を毛布に変えてミャンマーへ~オンワード・グリーン・キャンペーン~

日本赤十字社(以下、日赤)は、株式会社オンワード樫山(以下、オンワード樫山)の『オンワード・グリーン・キャンペーン』に協力しています。キャンペーンでは、オンワード製品(衣料品)を百貨店等を通じて回収・リサイクルし、毛布に再生産して、日赤を通じて世界の災害の被災地や開発途上国への支援として届けています。

衣料品から生まれ変わった毛布の贈呈式が10月23日、ミャンマーの旧首都ヤンゴンで行われました。

「アジア最後のフロンティア」と呼ばれるミャンマー

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たくさんの人が集まり祈るシェダゴン・パゴダ(寺院)

ミャンマーは、『消費市場』の観点から『アジア最後のフロンティア』、『製造拠点』の観点から『チャイナ・プラス・ワン』と呼ばれています。

対日感情が良く、地理的にも大規模市場である中国、インドと隣接しているため、企業にとって重要拠点になると見られています。

経済的な注目が集まる一方で、ミャンマーは、後発開発途上国(最貧国)に分類されています。

5歳未満児(子ども)の死亡推定数は1000人あたり51人、妊産婦(お母さん)の死亡数は10万人あたり200人(WHO:2013年)と、非常に高い数字となっています。日本と比較すると、5歳未満児の死亡数は約16倍、妊産婦の死亡数は約33倍。多くの人が命を落としています。

毛布は「欲しい物ではなく、必要な物」

毛布を寄贈する保元専務(右)©Akira Takahashi.jpg

毛布を寄贈する保元専務(右)©Akira Takahashi

『オンワード・グリーン・キャンペーン』は、ミャンマー赤十字社のボランティアが給水や保健・衛生サービスを提供している西部のラカイン州で暮らす生活困窮者や、水に起因した病気により目が不自由になった子どもたちが学び暮らす各地の特別支援(視力)学校や孤児院等に、4000枚の毛布を寄贈しました。

オンワード樫山の保元 道宣専務執行役員は、

「われわれは日本のアパレルメーカーです。これは、約10万人のお客さまから約30万点の衣料品を回収して作った毛布です。本日、われわれは5人で贈呈式に参りましたが、この毛布の背景には多くの日本人の想いが詰まっています。どうか、この毛布が皆さまの生活の助けとなり、より一層、勉強に励んでいただければと存じます」と挨拶を述べ、『オンワード・グリーン・キャンペーン』の毛布を手渡しました。

毛布を手にする子どもたち.JPG

毛布を手にする子どもたち

贈呈式が行われた視力障がい者のためのミャンマー・キリスト教協会の会長は、「毛布は、生徒が欲しい物ではなく、必要としている物でした。全国的にこれから寒い季節がやってくる時期に、現地に来て、手渡しで毛布を寄贈いただき、本当にありがとうございます。関係者を代表して御礼申し上げます」とお礼を述べました。

特別支援(視力)学校は、点字などによる学業支援だけでなく、視力障がいを持つ生徒にマッサージを教える就労支援を行っています。

ヤンゴン市内には、同校の卒業生が働くマッサージのお店「Genky」もあります。

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お礼に歌をプレゼントする子どもたち©Akira Takahashi

贈呈式の最後に、生徒たちから感謝の気持ちとして歌がプレゼントされました。

特別支援学校に寄贈された毛布は、寄宿舎で生活する生徒たちの掛物や敷物に使われる予定です。

オンワード・グリーン・キャンペーンについて

オンワード樫山は、衣料品のリサイクル率の低さに注目し、『地球と、世界の人々との共生』を目指し、2009年からこのキャンペーンを始めました。

これまでに、累計約25万人のお客さまから約130万点の衣料品を預かり、日赤を通じて2011年からこれまでに、東北(国内)、中国、モンゴル、ネパール、ミャンマーに累計1万3200枚の毛布を届けました。

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これからも赤十字は企業とのパートナーシップを推進し、皆さまのご支援を最大限に生かして社会的課題に取り組んでいきますので、引き続きご協力をお願いいたします。

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