フィリピン中部台風から1年。救援・復興支援事業のご報告

フィリピン中部を2013年11月に直撃した台風30号は、広範囲にわたり甚大な被害をもたらしました。

あれから1年。国際赤十字には136カ国の赤十字社、赤新月社(イスラム圏の赤十字社)を通じて、人材や約410億円(3億4560万スイスフラン)の救援金が寄せられ、現地の復興に向けた取り組みを支えています。

日本赤十字社(以下、日赤)もこの国際的な支援の一環として、皆さまから寄せられた総額約18億円の海外救援金により、支援を行っています。

緊急救援

赤十字は発災から3カ月で、130万人の被災者に救援物資、食料、安全な水、医療サービスなどの緊急救援を実施しました。日赤も保健医療チーム(基礎保健ERU)を派遣し、セブ島北部のダンバンタヤン郡で4100人を診療し、3200人にこころのケアなどの緊急医療支援を行いました。

復興支援

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復興支援において、赤十字は災害に強い地域づくりを目指して住宅・生活再建、保健、教育などのさまざまな分野で総合的な支援を行っています。

災害多発国であるフィリピンでは、今後の災害に対応できる力を地域住民自らがつけていくことが重要です。

赤十字は各地で地域の復興委員会の設立やボランティアの育成を行い、彼らが中心となって、支援計画を立案し、地域の防災や保健活動を実施しています。

1年をふりかえって

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保健医療チームの第1班のリーダーとして2013年11月にチームを率い、緊急救援を行った大津医師。

ほぼ1年ぶりにセブ島北部ダンバンタヤン郡のマヤ村を訪れ、村の人びとと再会しました。

「1年は長いようで短いし、短いようで長い。村の人びとの笑顔は変わっていません。この1年で復興に向けて確実に進んでいることを感じ、私も励まされました。災害に強い村を目指したいと村長さんがおっしゃっていたとおり、村全体でさまざまな災害に立ち向かえるようになってほしいと思います」

日赤の支援計画 概要

緊急救援

  • 基礎保健ERU活動経費:約2億3700万円
    (医療チームの派遣費と診療活動費、医療資機材・医薬品等)
  • 物資支援:約1億1600万円
    (テント600張、衛生キット592個、シェルターキット3000セット、蚊帳12万9900張)
  • 国際赤十字による救援活動に対する支援:2000万円
  • その他緊急救援費(調整、調査チーム要員派遣等):300万円

復興支援

サマール島における住宅再建等 2億3000万円

レイテ島における学校再建 2億2000万円

セブ島における住宅・生活再建等 4億6000万円

その他の復興支援 4.4億円

(被災地各地の生活再建、ボホール島における住宅再建、フィリピン赤十字社の災害対応能力強化等)

広報・募集事務・事業管理費 1億800万円

合計:17億9800万円

国際赤十字による支援活動

国際赤十字は、発災後の3カ月間で、130万人の被災者に物資、食料、支援金、緊急医療、安全な水等の緊急救援を届けました。復興に向けては、3年間で最も援助が必要な被災者50万人に支援を届けることにしています。

現在までの支援内容 (2014年10月10日時点)

建設された仮設住宅

6081棟

住宅修復のための支援を受けた世帯

1万3506世帯

生活再建のための現金支援を受けた世帯

2万9061世帯

再建・修復された医療施設

7施設

保健衛生によって支援を受けた被災者

12万8000人

こころのケア

1万4300人

修理された給水設備

1493カ所

再建または修復された学校

192教室

再会支援を受けた家族

646世帯