48の赤十字が集結!~アジア・大洋州地域会議が開催されました~

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北京に一堂に会したアジア・大洋州、中東地域の赤十字・赤新月のリーダー

中国の北京で10月21~24日の4日間、第9回アジア・大洋州地域会議が開催されました。

この会議は4年に1回開催されるもので、アジア・大洋州、中東地域から48の赤十字社、赤新月社が参加しました。

イノベーション:創新力、影響力、行動力をテーマに

今回の会議のテーマは「イノベーション」。「創新力」、「影響力」、「行動力」をキーワードに、災害や紛争においてより効果的な人道支援を行うために何をすべきか、多彩なバックグラウンドを持つ地域の赤十字が、さまざまな角度から議論を進めました。

開会式には、地域会議に先駆けて10月20~21日まで開催されたユースサミットのメンバーも参加。

シリア赤新月社ユースメンバーのサラムさんは、各国の赤十字の代表者を前に「私は、ボランティア活動中に多くのシリア赤新月社の仲間を亡くしました。負傷した人も多くいます。それでもシリアで苦しんでいる人を救うため、活動はやめません」と語り、ユースメンバーも赤十字の人道的使命を果たすため行動し続けることを誓い、参加者から拍手喝采を浴びました。

会議では、災害時における協力体制、新技術を駆使した人道支援、気候変動や急速な都市化によってもたらされる問題への対応、ボランティアの活用、紛争や災害に強いコミュニティーづくりなど、多くの分科会で活発な議論が展開されました。日本赤十字社(以下、日赤)も、東日本大震災での救護活動など自らの経験に基づく提言を行いました。

北京宣言:人道支援へのたゆまぬ努力を誓う

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東日本大震災の復興状況を報告する日赤ブース

最終日には本会議で議論されたことをもとに「北京宣言:イノベーションへの決意」を発表。

目まぐるしく変わる世界情勢や多発する災害の中で、苦しんでいる人びとを救うことを最優先に、世界中の赤十字が一丸となって取り組むことを誓いました。

また、会期中には会場に日赤ブースを設置し、東日本大震災からの復興をテーマに、100の国と地域からいただいた支援に対するお礼と、復興支援事業の進捗状況を資料を用いて報告しました。

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原爆の破壊力を伝える広島赤十字原爆病院の壁の一部

核兵器廃絶を訴えるコーナーには、1945年8月6日の原爆投下で被害を受けた広島赤十字原爆病院の壁の一部を展示しました。

原爆の熱で溶けた壁の一部に、多くの参加者が言葉を失い、原爆の被害の大きさに驚きを隠せない様子でした。

国際赤十字・赤新月社連盟の事務総長が来日

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ボランティアや職員と交流するシィ事務総長

国際赤十字・赤新月社連盟の新たな事務総長に8月1日から就任したエルハッジ・アマドゥ・シィ氏(Elhadj Amadou Sy)が、アジア・大洋州地域会議に引き続いて日本を訪問しました。

福島で開催された赤十字の原子力会議に参加した後、日赤本社(東京都港区)を訪れ、ユースボランティアや職員と交流しました。

シィ事務総長の「苦しんでいる人を救いたいという気持ち、その思いが強いほど逆に傷つくことも多いかもしれません。でもこれこそが赤十字の人道支援の原点なのです」との言葉に、ボランティアと職員は赤十字に期待される役割の大きさを改めて強くしました。

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