企業市民活動の「明かり」がもらたす希望

企業市民活動の「明かり」がもらたす希望

日本赤十字社は、パナソニック株式会社の企業市民活動「ソーラーランタン10万台プロジェクト」(電気が通っていない地域に対する社会生活向上貢献事業)の支援を受け、ソーラーランタン計3,337台をアフリカ3カ国(ケニア、ウガンダ、ブルンジ)の赤十字に寄贈しました。

各国で配付されたソーラーランタンの明かりは、健康の増進(医療)、教育機会の拡大(教育)、安全の確保(治安)、生計の支援(生活向上)など、さまざまな分野で人びとに希望をもたらしています。

健康(医療)

夜間に治療する際の補助的な明かりとして[ウガンダ]

夜間に治療する際の補助的な明かりとして(ウガンダ)

病院・保健所では、夜間の手術や分娩の際に手元を照らすことができるようになりました。

以前は、看護師が懐中電灯を口にくわえて生まれた赤ちゃんを取り上げたりしていました。ソーラーランタンを使うことで患者さんや妊産婦さんに安心感を与えられるだけでなく、医療スタッフの負担が軽減されました。

また、家庭では、健康に良くない煙を発する灯油ランプを使わなくて済むようになりました。

教育

科学技術の授業を復習する高校生[ブルンジ]

科学技術の授業を復習する高校生(ブルンジ)

ある学校では、ランタンが壊れて中止となっていた12~13歳の生徒を対象にした夜間クラスを、再開することができました。

家庭でも、ソーラーランタンの明かりで本を読んだり、生徒たちは授業の内容を復習するなど、自主学習を続けています。

生徒の1人は、「勉強できる時間が長くなり、学校の成績が上がりました」と誇らしげに、美しい手書きのノートを見せてくれました。ソーラーランタンの明かりによる学力向上が期待されます。

安全(治安)

難民キャンプで、女性が夜間に屋外のトイレに行くことは、性的暴行を受ける可能性が高く、非常に危険です。ソーラーランタン(明かり)を持ってトイレに行くことで、治安が改善され、性的暴行の危険から回避されることが期待されます。

生計支援(生活向上)など

笑顔で「ありがとう」[ケニア]

笑顔で「ありがとう」(ケニア)

ソーラーランタンで携帯電話の充電もできるため、充電サービスを提供して生計の足しにする人もいます。

また、夜間の明かりのためのろうそくや灯油ランプを買う必要がなくなり、その分のお金を医療費や教育費に充てることができるようになりました。

明かりを囲んだ家族団らんの時間が生まれたり、近所の人が携帯電話の充電に来たりすることで、家族や地域とのつながりにも貢献しています。

日本赤十字社だけでなく、世界の赤十字にも

使い方を住民に説明する赤十字職員[ミャンマー]

使い方を住民に説明する赤十字職員[ミャンマー]

国際エネルギー機関(International Energy Agency = IEA)によると、先進国の電化率(電気の普及率)はほぼ100%です。

しかし、ケニアでは全国平均19%、ウガンダは7%、ブルンジは4%で、地方ではもっと低くなります。アジアでもまだまだ低い国があり、例えば、カンボジアは平均34%、ミャンマーは49%です。

パナソニック株式会社はカンボジア、ミャンマーの両国でも、現地の赤十字にソーラーランタンを直接寄贈しています。

パナソニック株式会社の企業市民活動

「ソーラーランタン10万台プロジェクト」
パナソニック株式会社は、創業100周年となる2018年度までに、無電化地域(電気が通っていない地域)に10万台のソーラーランタンを届けていく予定です。

世界では約13億人が電気を使えない生活をしており、その多くはアジアやアフリカの開発途上国に住んでいます。電気の明かりがないことが、健康や教育、経済面での大きな課題となっています。

これからも赤十字は企業とのパートナーシップを推進し、皆さまのご支援を最大限に生かして社会的課題に取り組んでいきますので、引き続きご協力をお願いいたします。

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