国際赤十字ヘッドラインニュース

What’s new of Movement

世界では今も、紛争や自然災害、感染症などで多くの人びとが苦しんでいます。今回は、そんな世界の人道危機の一つひとつに向き合う国際赤十字の最近の活動について、国際赤十字・赤新月社連盟(連盟)や赤十字国際委員会(ICRC)のニュース記事からいくつか取り出してご紹介します。

リベリア: エボラ出血熱に立ち向かう5児の母

「夫がエボラ出血熱(※)のウイルスに感染していると診断された後、私と子どもたちはコミュニティーや近所の人びとから隔絶されました。家族やソーシャルワーカーとの面会も認められず、子どもたちは登校を禁じられました。この期間、家族を支えるのはとても大変で、つらいことでした」リベリアのフォヤ地区に住むムス・ドロさん(仮名)はこのように語ります。

そのため国際赤十字は「正しい予防策」の普及活動や、隔絶された家族のためのサバイバルキットを配付しています。

※エボラ出血熱は致死率が高く、感染者の血液や体液などから感染します。

ホンジュラス:金鉱での地滑りに巻き込まれた人びとを支援

金鉱での地滑りに巻き込まれた作業員の家族に、救急法による手当てやこころのケアを提供するホンジュラス赤十字社の職員やボランティア

金鉱での地滑りに巻き込まれた作業員の家族に、救急法による手当てやこころのケアを提供するホンジュラス赤十字社の職員やボランティア

ホンジュラス南部の都市、エル・コルプスの金鉱で7月2日に発生した地滑りにより、11人の作業員が閉じ込められました。

事故の発生以来、ホンジュラス赤十字社のボランティアや職員が現場に出向き、救急法による手当てやこころのケアを提供しています。

「われわれは緊急時の対応の訓練を受けている唯一の機関として、まだ取り残されている作業員の家族の支援に当たっています」と、ホンジュラス赤十字社の広報担当者であるアラセリー・ラモスは語ります。

南スーダン:紛争の爪痕と復興への道のり

赤十字の救援物資が配布されます

赤十字の救援物資が配布されます
©Merlijn Stoffels/Netherlands Red Cross Society

昨年12月以来続く紛争で国内避難民が約100万人に上るとされている南スーダンで、必要な支援を調査するために被害を受けた村の一つを訪れた赤十字の要員は、村の様子に驚いたと言います。

「飢餓状態にある子どもたちの腹部は膨らみ、人びとの歩き方は弱々しく、まるでスローモーションを見ているようでした。また、彼らの目を見てすぐに分かったのですが、被災者は深い心の傷を負っています。これまでにも数多くの紛争現場に足を運んできましたが、これほど深刻な事態に出会うのは初めてです」

サウジアラビア:ICRC総裁が人道支援活動へのより一層の協力を呼びかけ

ICRCのぺーター・マウラー総裁が2日間の日程でサウジアラビアの皇太子らを訪問し、紛争時の人道支援活動への協力を呼びかけました。

「われわれは主に、シリアやイラク、イエメン、イスラエル、パレスチナなどの中東地域で激しさを増す紛争について協議しました。イスラム教の教義と国際人道法には、その土台とされる部分で多くの共通点が見いだせます。われわれはそうした共通点を、訓練や研究、対話を通して協力しつつ、より一層広めていきたいと考えています」とマウラー総裁は語ります。

イスラエル、パレスチナ地域:紛争に翻弄(ほんろう)される市民と医療従事者

負傷した人を避難させるパレスチナ赤新月社の医療チーム

ガザ地区南部のカーン・ユニス近郊で、負傷した人を避難させるパレスチナ赤新月社の医療チーム。同社は昼夜を問わず医療支援を提供し続けています ©PRCS

ICRCは、7月9日にガザ北部のパレスチナ赤新月社ジャバリヤ支部で十数人の職員とボランティアが傷を負い、3台の救急車が破壊された事件を強く非難しています。

「武力紛争によるこのような物騒な事態は刻一刻と悪化しています。武力紛争時でも文民は保護されなければなりません。あらゆる場合において、救急車や病院、医療従事者は、活動を行うにあたって必要な安全性を保障されなければなりません」

ICRCイスラエル・パレスチナ地域代表部のジャック・デ・マイオ代表は、このように語ります。

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