コミュニティー発の防災プロジェクトが始動!~インドネシア

日本赤十字社は平成24年8月から3カ年計画で、インドネシアのジャワ島バンテン州にて地域住民が主体となって行う防災事業を支援しています。

3年目を迎える本事業の成果を、現地で活動するお二人のボランティアに伺いました。

一人目は、インドネシアのテルック村で地域ボランティアのリーダーとして活動しているイフワンさん、二人目は、南タンガラン市で防災無線のボランティアをしている大学生のヤシンタさんです。

お二人からの生の声をお届けします。

地域ボランティアのリーダーとして
(リーダーのイフワンさん)

テルックの地域ボランティアリーダーのイフワンさん

テルックの地域ボランティアリーダーのイフワンさん(右)

こんにちは、私はインドネシアのテルック村で、地域ボランティアのリーダーをしています。今日は、私たちがインドネシア赤十字社と日本赤十字社とともに取り組んでいる防災の活動について紹介します。

私たちテルックの地域ボランティアの活動が始まったのは、平成25年の8月です。地域ボランティアとして登録した後、ボランティアとして果たすべき役割や、地域の災害リスクを発見し、改善するための手法について学びました。

村の災害リスクについて見回る地域ボランティアのリーダー

村の災害リスクについて見回る地域ボランティアのリーダー。水路が狭く、少しの雨量でもすぐに溢れてしまうことが洪水の原因

知識を得た私たちは、自分たちの足で歩きながら、村のハザードマップを作成しました。洪水や津波のリスクが高いことを発見し、大雨が降った際にどう行動するべきか計画を立てました。村のことを熟知している私たちだからこそ、発見できたリスクがあると思います。

先日洪水が発生したとき、私たち自身の手でお年寄りを安全な場所まで誘導することができたことは、大きな自信になりましたね。

現在は、災害に備えるための資材を村に整備する計画を立てています。避難用のボートや炊き出し資材など、赤十字のアドバイスも得ながら地域の防災力を高めていくつもりです。

今では村のほとんどの人たちが私たちの活動を理解し、協力してくれています。ボランティア同士の結束が、家族のように強いのも、私たちの強みだと思います。

これからも自分たちの手で、この地域を守っていきたいですね。

24時間体制で、迅速な災害対応を支えたい!
(大学生ボランティアのヤシンタさん)

大学生ボランティアのヤシンタさん

防災無線を使用する大学生ボランティアのヤシンタさん

私は今大学生で、インドネシア赤十字社の南タンガラン市支部で、赤十字のボランティアとして防災無線を担当しています。

私が使っている無線は、インドネシア赤十字社が日本を含む他国の赤十字社の支援を得ながら、整備に力を入れている24時間対応連絡拠点ネットワークの機材です。

インドネシアは、災害多発国で、毎年地震や洪水など多くの被害を受けます。災害が起きた際にいち早く正確な情報を入手し、効率的で迅速な災害対応につなげるのが、このネットワークシステムです。

日赤の支援で配備された無線

日赤の支援で配備された無線。このほか情報収集のためのパソコンや無線の電波塔も設置が完了

インドネシア赤十字社は、このネットワークに24時間体制で人員を配置し、万が一に備えています。私たちボランティアの役目は、職員が帰宅した後の夜間に、泊まり込みで無線を管理することです。

夜間の活動は、学生生活との両立が大変ですが、災害時に人の役に立てることはそれ以上の喜びです。

現在16人のボランティアがいますが、仲間と赤十字や災害対策について意見交換することはとても刺激になり、やりがいを感じています。

これからも自分のスキルを磨いて、活動を続けていきたいです。

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