6月14日は何の日?~World Blood Donation Day

“Safe blood for saving mothers(母親のいのちを救う血液)”

6月14日は、日本人にとってなじみのある「ABO式血液型」を発見しノーベル賞を受賞した、オーストリア人のカール・ラントスタイナー(1868-1943年)の誕生日。

ラントスタイナーは今日の輸血の創設者ともいわれており、これにちなんでこの日は「世界献血者デー(World Blood Donation Day)」とされています。

世界献血者デーは、安全で適切な血液の使用と自発的に無償で行う献血への関心を喚起するために、世界保健機関(WHO)の率先で2004年6月14日から始まりました。今年のテーマは“Safe blood for saving mothers(母親のいのちを救う血液)”。出産時の母子の命を守るためにも輸血は不可欠です。

ところで皆さんは、献血のことをどのくらい知っていますか?

なぜ?いつから? ~赤十字が献血をはじめた理由

東京血液銀行

さかのぼること今から66年前の1948年。赤十字の最高議決機関である第17回赤十字国際会議で、「各国赤十字社が輸血事業に関して積極的役割を担当する」ように勧告する決議が下されました。

また国内では、GHQ(※) から日本の輸血対策を確立するよう、厚生省(当時)や東京都に指示がありました。こうした動きに沿って1952年4月11日、日赤中央病院の一部に血液銀行東京業務所(東京血液銀行)の看板を掲げました。

ところでBlood “donation”のとおり、献血が“無償”であるのはなぜでしょう?

東京血液「銀行」という名称のとおり、当初の献血は買いとる形(買血)で行われていました。ところが1964年、ライシャワー駐日米国大使が手術を受けた際、輸血の副作用によって血清肝炎を発症。これが買血による献血であったことで、大きな社会的関心を呼び起こすことに。これを機に政府は、輸血用血液は献血によって確保する体制を確立するように閣議で決定しました。

現在日赤が供給する輸血用血液製剤は、100%献血によって製造されています。なお、世界189の国や地域にある各国赤十字・赤新月社のうち、血液事業を実施している社は90近く。その中でも日赤の血液事業は、世界最高の技術水準といわれています。

※連合国最高司令官総司令部。第二次世界大戦後の日本で占領政策を行った連合国軍の機関。

針が痛い、注射が怖い、時間がかかる…そんなことはありません!

10代、20代の献血者

10代、20代の献血者はこの10年間で35%減少。その一方で、1日平均3000人が輸血を受けています。これは、換算すると年間約1800万本相当の血液製剤が供給されていることになります。

また、血液製剤の有効期限は短く、赤血球製剤は21日間、血小板製剤は4日間しかありません。さらに一度400ミリリットルの全血献血を行うと、次に献血できるまでに男性は12週間、女性は16週間の期間を空ける必要があります。

急速な少子高齢化に伴い、ますます高まる輸血医療のニーズ。若年層の方も含めた皆さまに、定期的にご協力いただくことが必要です。

献血をためらう人の多くが、「針が痛い」「注射が怖い」「時間がかかりそう」などを主な理由として挙げています。確かに一瞬チクッとすることはありますが、ほんの少しの勇気で乗り越えることができます。400ミリリットル全血献血の場合、15~40分程度(針を刺している時間は平均5~15分)の時間で献血できます。明日は年に一度の世界献血者デー。よし、献血に行ってみるか!!