(速報)ヨルダンのシリア難民キャンプに日赤の医師を派遣

日本赤十字社は、シリアでの内戦により国外に避難した難民を救援するため、隣国ヨルダンのアズラック難民キャンプに開設予定の国際赤十字の仮設病院に、熊本赤十字病院国際医療救援部長の鈴木隆雄(すずきたかお)医師を昨日6月10日に派遣しました。

シリアでは3年以上にわたって続く内戦により、10数万人が死亡しました。国内避難民は約650万人、さらに近隣諸国に避難した難民は270万人にも上っています。国際赤十字はこれまで、国内避難民だけではなく国外にいる難民に対しても、食料や物資の配付、医療サービスなどのさまざまな支援を行ってきました。

隣国のヨルダンには60万人近くが、命がけで避難して来ています。ヨルダン国内の既存の難民キャンプが収容許容量を超過したことから、今年4月末にアズラック難民キャンプを新たに開設しました。国際赤十字はこの新しい難民キャンプに、24時間体制で総合医療を担う仮設病院を設置・運営することになりました。

鈴木医師はこれまで、アフガニスタンやパキスタン、イラクなどで、10回以上の国際救援経験があります。約1カ月間にわたり、現地では国際赤十字の病院の稼働開始に向けた体制を整え、診療活動を行います。

鈴木医師が語る活動への意気込み

「私は麻酔科医として仮設病院に派遣されます。今回の一番の目的は、病院を無事に開設することです。そして次に重要なのが、現地の若い人材(医師や看護師)に麻酔科の技術を教え、育てることであると考えています。

これから開設する病院ERUは、大規模手術にも対応します。手術室での麻酔科医は、マネージャー的な存在。麻酔で患者を眠らせたら、手術を成功させるために、他のメンバーがスムーズに働けるように運営する役割を担うのです。

私たちは、いずれは活動を終えて、撤退しなければなりません。そのため、現地の力で病院が成り立つように人材を育てることが大切だと考えています。残念ながらシリア内戦はまだまだ続くといわれています。この内戦の犠牲となっている人たちを長期で支えていくことが大事だと思います」

シリアの海外救援金へのご協力をお願いいたします

シリア人道危機救援金

シリア国内や国外で難民となった人びとを支援をしていくため、国際赤十字は約450億円の活動資金を必要としています。しかし、活動資金はまだまだ不足しています。どうぞ、シリア救援金のご支援をいただけますようお願いいたします。

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