「My Red Cross Story」~わたしと赤十字 ②

左から横山さん、高橋さん、若林さん、岩佐さん、芦村さん

左から横山さん、高橋さん、若林さん、岩佐さん、芦村さん

毎年5月8日は「世界赤十字デー」です。1828年のこの日に生まれた、赤十字の創設者アンリー・デュナンにちなんで1948年に制定されました。

日本赤十字社は5月を赤十字運動月間としています。

「My Red Cross Story」(わたしと赤十字)の第2回目として、「赤十字語学奉仕団」(以下、語学奉仕団)で活躍するボランティア6人の皆さんからお話を伺いました。

赤十字の活動はすべて、さまざまな分野のボランティアの方に支えられています。語学奉仕団の活躍は赤十字の国際活動だけでなく、赤十字の理念の下でさまざまな分野で認められ、飛躍的に広がっています。

My Red Cross Story 「ボランティアが支える赤十字の活動」 芦村さん

芦村さんは英語の能力を生かしたボランティアをしたいと考え、2005年に入団。普段の日にも時間をつくり、さらにお休みの日にも資料の翻訳などで活躍しています。また、2012年度の青少年赤十字の「国際交流事業」にも通訳として参加。海外と日本の青少年と過ごした時間は、とても楽しく印象的だったと話しました。

芦村さんは当初、赤十字の活動はすべて赤十字の職員だけが行うものと考えていました。しかし団員になって、ボランティアが大きな役割を担っていること、そしてボランティアとして人道支援に貢献できる意義はとても大きいと考えていると話してくれました。これからもさらに語学力を伸ばし、活動の幅を広げていきたいと意気込みを語りました。

My Red Cross Story 「自分の世界を広げてくれる場所」 横山さん

横山さんも、英語の能力を生かしたボランティアをインターネットで探していたときに、語学奉仕団のことを知りました。赤十字ならグローバルな活動ができるのではないかと考え、2012年に入団。「国際交流事業」や海外から日本の企業に派遣される研修生の案内などに携わっています。

「大変なことがあってもむしろ、ボランティアとしてお手伝いした方からお礼の言葉とともにエネルギーをもらうことが多いんです」と話します。

語学奉仕団は横山さんにとって「自分の世界を広げてくれる場所」。さまざまなバックグラウンドを持つ人びとが赤十字の理念という同じ方向へ協力しあって活動し、世界でいま何が問題なのか、改めて考えることができる素晴らしい場所であると話してくれました。

My Red Cross Story 「パラリンピックに向けてさらにがんばりたい」 若林さん

若林さんは2001年に入団したベテランです。入団のきっかけは、仕事以外で使う英語も勉強したいという向上心でした。現在は、障がいのある方でも不自由なく観光やショッピングを楽しめるように、東京とその近郊の各種施設へのアクセス情報を提供する、「Accessible Tokyo(アクセシブル東京)」というウェブサイトを担当しています。利便性の向上を目指し、スマートフォン向けのサイトも作成中。

2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックを海外から訪れる障がいがある方たちのために、「さらに情報を充実させ、積極的に協力したい」。

団員になって、普段は違う場所で活躍する人たちと接点を持てること、人道的な観点からボランティアとして活動できるようになったことがとてもうれしいと話してくれました。

My Red Cross Story 「語学奉仕団の小さくて大きい縁の下の力持ち」高橋さん

高橋さんは2012年に入団。現在は語学奉仕団の役員を務めています。団員募集や研修そして夏の合宿の企画など、団の中心となり団員の皆さんをきめ細く世話し、パワフルに活躍中。

保育士であることから、年間で目標数を決めて絵本の翻訳も行っています。今後「自分で翻訳された絵本を、日本にいる海外の子どもたちに読み聞かせしたい」などの新しいアイデアも持っています。

自らの英語力の向上や団員の皆さん一人ひとりのことを考えたり、語学奉仕団に参加したことで、「うるおいのある暮らし」が送れるようになったと話してくれました。保育士として日ごろから践している介助法や救急法などについても、研修が復習として役に立っています。

My Red Cross Story 「疑問を感じたら赤十字の7原則に立ち戻る」 岩佐さん

岩佐さんは医療関連の検査技師です。専門である医療の知識と、英語の能力を生かせるボランティアをしたいと2004年に入団。団員の中には通訳や翻訳のプロとして活躍する人もいるため、医療関連の資料の翻訳を担当するときなどに、そのような人たち一緒に仕事をし、レベルの高い英語を改めて学ぶ機会も多いと話します。

語学奉仕団では、普段会うことのできないような、自分と違う専門分野を持つ人々と一緒に働けることがプラスになっていると言います。岩佐さんはボランティアを始めたころ、「ただの自己満足なのではないか」と疑問に思ったことも。そんな時は、「赤十字の7原則」に立ち戻り、原則に基づいて動いたかを確認することで、冷静に活動を見つめ直すことができるようになったと話してくれました。

My Red Cross Story「赤十字を通じて世界と日本に貢献したい」 ケイトさん

ネイティブ・チェックを担当するケイトさん

語学奉仕団にはネイティブ・チェック(翻訳した英語の文章を校正する作業)を担当する「Native English Speakers Network (以下、NESN)」という、英語を母国語とするボランティアのグループがあります。語学奉仕団が行う翻訳のネイティブ・チェックを行うとともに、団員の英語力の向上のために、さまざまな研修の講師なども務めています。

NESNに入団し、初めて新人団員研修の講師を務めたケイトさんは、米国から来日して約8カ月。赤十字が世界中で行っている活動を重要であると、これまで考えていたそうです。「日本でボランティアとして貢献できることを、うれしく思っています」。また「赤十字をとおして、語学奉仕団やNESNの仲間たちと会えたことは大きな収穫です」と話してくれました。

ケイトさんは、米国で長く教師のボランティアを行っていました。今回の研修も好評で、新人団員たちは「ケイトさんの授業で、難しいこともわかりやすく学べました」と感想を話してくれました。

◆赤十字の活動は、ボランティアの方が赤十字の理念の下で、自主性と発展性を持って支えてくださっています。赤十字は今後も、職員やボランティア、社員の皆さまらと協力しながら、人道支援の活動を進めていきます。

◆日本赤十字社は5月を赤十字運動月間として、活動をお伝えするさまざまなキャンペーンを展開。皆さまのご協力をお願いいたします。

赤十字運動月間がスタート