「国際4つの自由賞2014」~赤十字の活動が表彰されました

「国際4つの自由賞2014」の授賞式

「国際4つの自由賞2014」の授賞式

赤十字国際委員会(以下、ICRC)と国際赤十字・赤新月社連盟(以下、連盟)は、世界の人びとの自由を守る人道支援活動が評価され、「国際4つの自由賞2014」(ルーズベルト財団)を受賞しました。

オランダ王国ジーランド州ミデルブルフで5月24日に授賞式が行われ、ICRCのペーター・マウラー総裁、連盟のフランチェスコ・ロッカ副会長がメダルの贈呈を受けました。

「国際4つの自由賞」

左から、マララ・ユスフザイさん、ICRCのペーター・マウラー総裁、連盟のフランチェスコ・ロッカ副会長

左から、マララ・ユスフザイさん、ICRCのペーター・マウラー総裁、連盟のフランチェスコ・ロッカ副会長

「国際4つの自由賞」は、米国の第32代大統領フランクリン・D・ルーズベルトが1941年1月6日、一般教書演説を通じて民主主義の根幹としてすべての人に広めたいと語った「4つの自由」を理念とする賞です。

「言論と表現の自由賞」「信仰の自由賞」「欠乏からの自由賞」「恐怖からの自由賞」、そしてこれら4つの自由すべてに貢献したことを表する「国際4つの自由賞」の5つがあります。

ICRCおよび連盟(以下、国際赤十字)はこのたび、5つの賞のうち「国際4つの自由賞2014」を受賞しました。

国際赤十字の「紛争や災害の被害者のいのちと尊厳を守るスタッフやボランティアらの、多大かつ無限の貢献」、そして「非常に厳しい条件と環境の下でも、困難の中にある人を助けて、被害の拡大を防ぐために働き続ける人道支援活動」が、ルーズベルト大統領が目指した、世界の人びとの人権擁護のために力を合わせる社会づくりに共鳴するものとして評価されました。

これまでに同賞は、欧州人権裁判所、コフィ―・アナン前国際連合事務総長、故ネルソン・マンデラ元南アフリカ共和国大統領、ダライ・ラマ14世らに授与されています。

また今年は国際赤十字に加えて、女性教育・人権活動家であるパキスタンのマララ・ユスフザイさんが「恐怖からの自由賞2014」を受賞しました。

世界最大の人道支援ボランティアネットワークとしての活動

オランダ王国の王女マルフリート殿下から、国際赤十字を代表してメダルを受け取ったマウラー総裁は、謝辞とともに次のように述べました。

「本賞は国際赤十字の今後の活動にとって、さらに大きな励みとなります。私は、毎日人びとの苦しみを防ぐ努力を続け、1人でも多くの人を助けられるように、危険の中で働く1,700万人のボランティアや8,000万人の社員(会員)とともに、これからも人道支援に貢献していきたいと願っています。いま述べた私たちの仲間の中には、シリア内戦の初期から人びとを助けるために働き、結果として亡くなった34人のシリア赤新月社のメンバーと5人のパレスチナ赤新月社のボランティア、また現在もなお、224日間にわたって拘留され続けているICRCのスタッフが含まれていることを、この場を借りてお伝えしたいと思います」

平和を支える国際赤十字への評価

国際赤十字の150年間にわたる活動は、これまで4回(創設者のアンリー・デュナンを含む)ノーベル平和賞を受賞するなど、世界から「人道支援の赤十字」として認められてきました。

スイス人のアンリー・デュナンの人道精神に基づいて、1863年にICRCの前身となる「五人委員会」が成立。ジュネーブで開催された外交会議において翌年、陸上の戦闘による傷病兵の保護を定めた最初のジュネーブ条約が結ばれてから、今年で150年が経ちます。

国際赤十字はその間、ジュネーブ条約の変遷に合わせて、敵味方の区別なく人道支援活動を続けてきました。また、自然災害等が発生した際も、「人道」「公平」「中立」「奉仕」等を掲げる「赤十字の7原則」の下に活動の場を広げてきました。

今後も赤十字は人道支援を使命として、世界中で活動を続けていきます。

◆日本赤十字社は5月を赤十字運動月間として、活動をお伝えするさまざまなキャンペーンを展開。皆さまのご協力をお願いいたします。

赤十字運動月間がスタート