「My Red Cross Story」~わたしと赤十字 ①

毎年5月8日は「世界赤十字デー」です。1828年のこの日に生まれた、赤十字の創設者アンリー・デュナンにちなんで1948年に制定されました。

日本赤十字社は5月を赤十字運動月間としています。

今年は世界の人びとにバトンをつなぎ、「My Red Cross Story」と題して「わたしと赤十字」についてお話を伺いました。

My Red Cross Story ① ~日本赤十字社 近衞忠煇社長

日本赤十字社 近衞忠煇社長

子どものころに、「世界赤十字デー」と自分の誕生日が同じということを知りました。その後デュナンについて、また赤十字がどんな活動をしているかを知って、とても心を動かされました。

学生時代に留学先から訪ねたジュネーブで、ひょんなことから赤十字100周年パレードに参加することに。雨の降る寒い日でしたが、赤十字の「人道精神」はなによりも明るく輝いていました。

この経験と、ヒッチハイクのように世界を旅して自分の目で見て学んだ国際情勢に触発されて、帰国してから赤十字のボランティアになったのです。そしてその後、日赤職員になりました。以来50年、赤十字は私の人生そのものです。

My Red Cross Story ② ~京都大学iPS細胞研究所長山中伸弥教授

京都大学iPS細胞研究所長山中伸弥教授

日赤は「移植が必要な多くの方を救いたい」という思いから、京都大学iPS細胞研究所の「医療用iPS細胞ストック構築に関する研究」に協力しています。

これは、拒絶反応が起きにくいHLA型の細胞を持つ健康な方の血液などから、医療用のiPS細胞を作って保存するという計画です。献血にいらした方に、研究へのご協力をお願いしています。

iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授の「My Red Cross Story」を伺いました。

ストック構築では、その要となる、拒絶反応が起きにくいHLA型を持つ方を見つけることが大きな課題でした。しかし、日赤の協力で迅速に細胞の提供を呼びかけることができて、大変感謝しています。

「人を救いたい」という想いを持って、人道の精神に基づき世界各地で活動を行う赤十字と、私の研究に対する想いには通じるものがあります。

My Red Cross Story ③ ~潘 基文(パン・ギムン)国際連合事務総長

潘 基文(パン・ギムン)国際連合事務総長

赤十字とのつながりは、戦争によって荒れ果てた私が育った田舎の村ではじまりました。

私はアメリカ赤十字社の支援によって、世界の42カ国から集まった10代の若者とともに、アメリカを訪れるチャンスをもらったのです。田舎の村からホワイトハウスへ、赤十字の「奉仕の精神」に心から感動しました。

ケネディ大統領が私たちに、「国境はない。そこにあるのは『支援の手を差し伸ばせるのか?』という問いだけだ」と語ったときに、社会奉仕に人生を捧げようと決心しました。

私と赤十字との関係は、国連と赤十字としていまも続いています。国連と赤十字は、連帯やお互いを尊重するという共通の価値観を持っています。そして世界で危機が起きたときは、力を合わせていのちを救い、人権を守り、尊厳について声を上げます。世界は劇的に変化していますが、赤十字の重要性に変わりはないのです。

◆日本赤十字社は5月を赤十字運動月間として、活動をお伝えするさまざまなキャンペーンを展開。皆さまのご協力をお願いいたします。

赤十字運動月間がスタート