アフガニスタンで大規模な地滑りが発生~赤十字の迅速な救援

北東部バタブシャン県で大規模な地滑りが発生

アフガニスタン・イスラム共和国の北東部、バダフシャン県北部のアルゴ郡アビ・バラク村で5月2日、大規模な地滑りが発生しました。

現地当局等によると約500人が死亡、約2,000人が行方不明となっています。また、250棟以上の家屋が土砂に埋まりました。

アフガニスタン北部では4月24日から豪雨が続き、アルゴ郡の14地域で鉄砲水が発生しています。今回の地滑りは、この豪雨が原因とされています。

アフガニスタン赤新月社の活動

アフガニスタン赤新月社の急救援チーム

アフガニスタン赤新月社(以下、アフガニスタン赤)は、4月に北部で発生した洪水災害の救援活動を行っていました。

その後も、700張のテントの配備、病院や保健所への医薬品の配布などの活動を続けていたところに、地滑りが発生しました。

そのため今回の災害でも、迅速な救援活動を継続的に行うことができました。

大規模な地滑りの発生した5月2日当日には、被災地の近隣にある支部から、物資の配布などを行う緊急救援チームや負傷者の治療を行う医療チームが到着。3日には医療チームの第2班が到着しています。

緊急救援チームは、住居を失った50世帯のためにテントを設置。さらに調理器具50セット、衛生キットを50セット、毛布100枚の配送を手配しました。

アフガニスタン赤の本社は併せて、現地からの詳しい情報が届き次第、ただちに必要な支援物資などを送れるように準備を進めています。

災害を見据えて準備を

アフガニスタンでの洪水や地滑りなどの自然災害による死亡者数は、この1週間で昨年1年間を上回っており、年とともに増加傾向にあります。

国際赤十字はこうした状況を見据えて、冬季のうちにアフガニスタン赤とともに災害管理チームを組織。定期的な会議の開催や各支部からの情報収集などの、災害対応への準備を行ってきました。アフガニスタン赤の本社と支部での、緊急支援物資の備蓄も進めました。

現時点では、アフガニスタン赤による国際社会への支援要請は出ていません。

日本赤十字社は引き続き状況を注視するとともに、アフガニスタンの首都カブールにある国際赤十字の事務所を通じてアフガニスタン赤と緊密に連絡を取り、必要に応じて迅速に対応できるように準備しています。