ソロモン諸島で洪水が発生

南太平洋メラネシアの島しょ群を国土とするソロモン諸島。4月3日から3日間降り続いた豪雨のために、大規模な洪水が発生しました。これまでに17人が死亡、20人が行方不明となっています(4月7日現在)。

首都ホニアラだけでも1万2000人が被災しました。ソロモン諸島赤十字社の事務所も被災し、一時的な移転を余儀なくされています。

さらに、ガダルカナル島ではマタリカ川の氾濫により、河岸地域の住民3万7000人が被災しました。

同社では災害発生直後から支援を開始。まず、首都ホニアラの避難所に、食糧やその他必要な物資を配布しました。

また、国際赤十字は支援チームを派遣するとともに、赤十字の災害救援緊急基金(DREF)から救援金を拠出することを決定しました。さらに、ニュージーランド赤十字社とオーストラリア赤十字社が、住居の緊急補修セットや防水シート、蚊帳、調理器具、毛布、飲料水容器などを配布し、避難している人びとを支えています。

避難所の混乱を解消するため登録簿を作成

ホニアラに設置された26の避難所には1万人以上の住民が避難しています。ソロモン諸島赤十字社は、マタニコ川の氾濫により脱出が困難になってしまった地区の住民を、避難所に誘導しました。

どの避難所も多くの人で混乱しています。避難の途中で家族とはぐれてしまった人、同じ地域の住民と離れ離れになってしまった人もいます。避難所を巡りながら家族や知人を探す姿が見受けられます。

同社は政府の要請により、避難所で住民の登録を行っています。登録をすることで、誰がどこの避難所にいるかわかるようになり、さらに、一つの避難所の人数が多すぎないか、支援が行き届いているかなどの情報把握が可能となり、家族や知人を求めて避難所を探し回る必要もなくなります。

避難所生活を少しでも快適にするために

洪水で被災した人のために、緊急支援物資を避難所に運ぶソロモン諸島赤十字社のボランティア

多くの住民が避難所に集まる一方で、避難所は深刻な物資不足に陥っています。人びとが着の身着のままで避難してきたために、食糧だけでなく、衣料品や石けん、歯ブラシと歯みがき粉、おむつ、衛生用品が不足。

また、電気、水道が止まっており、衛生環境の悪化、感染症等の発生が危ぶまれています。こうした状況の中でソロモン諸島赤十字社は、避難所の不自由な生活が少しでも改善されるように衛生環境の整備、食糧配給を実施しています。

被害のより大きいガダルカナル島にも支援を

現在、同社が直面している課題は、首都ホニアラ以外の地域への支援。特にガダルカナル島東部の被害は深刻で、できるだけ早い救援活動が必要です。しかし、現在は空港だけでなく道路や橋も通行不能になっているなど、物資輸送に支障をきたしています。

同社は、道路や港湾等輸送の回復状況を見ながら、ガダルカナル島への支援を拡大していく予定です。

赤十字は今後もこれまでの経験を生かし、ソロモン諸島の人びとが少しでも早く安心した生活に戻れるように、国際的なネットワークを生かして支援を続けていきます。