フィリピン中部台風~緊急救援から復興支援に向けて

フィリピン中部を昨年11月8日に直撃した台風30号(英語名:Haiyan)の深刻な被害に対して、日本赤十字社(以下、 日赤)は保健医療チームを派遣し、保健医療分野のニーズが高かったセブ島北部で支援を行ってきました。

発災から3カ月が経過し、日赤の活動するセブ島北部でも、住宅の再建をはじめ、復興に向けた動きが進んでいます。保健医療チームの活動も終盤に入り、撤収に向けてフィリピン赤十字社や現地政府に活動を引き継ぐための最終調整を行っています。

医療チームによる救援活動の終了に向けて

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今回、セブ島北部にあるダンバンタヤン郡(人口8万6000人)で被災した医療機関の機能を補完するために救援活動を行いました。

同郡のマヤ村で仮設診療所を設置したほか、郡内の20村すべてを対象に、巡回診療を実施しました。

医療チームによる診療活動は2月4日に終了し、活動期間中は延べ4000人を超える被災者に対して診療を行いました。

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また、マヤ村では、診療所の天井が暴風で飛ばされ、内部も被害を受けました。

日赤は、診療所の再開に向けて修復工事を発注。工事は2月6日に完了し、2月9日に引き渡される予定です。

この医療活動と診療所の修復に対しては、郡庁舎で開催された台風支援の調整会議においても公式に村長と災害復興担当者から感謝の言葉を受けました。

予防活動も実施

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医療支援と併せて活動の柱となったのが予防活動です。

被災者の心理的ストレスに対応するためのこころのケアを実施したほか、地域保健活動を行いました。

医療チームは被災地のコミュニティーでニーズが高い9つの分野(予防接種、皮膚疾患、呼吸疾患等)を特定した上で、必要とされている保健知識を伝えるため、ボランティアや現地の医療従事者に対して継続して研修を実施しました。

今回の活動終了にあたって、今後も教育が継続されるよう、20村すべての診療所に資料と教材を配付しました。

現地ボランティアの声

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日赤の医療チームの一員として3カ月間活動を行ったフィリピン赤十字ボランティアのフロリアンさん。

今回の活動を振り返り、「今回は台風による深刻な被害に対応するため、派遣されました。国際赤十字の医療チームの一員として支援に携わることができ、とてもうれしく思っています。活動を通して、医療、地域保健など多くのことを学ぶことができました。そして、チームに参加した要員の皆さんの献身的な活動や熱意に感銘を受けました」

今後の復興支援に向けて

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救援活動は終盤を迎えますが、被災地は今後も中長期的な支援を必要しています。

被災した地域の多くのコミュニティーでは被災前から貧困の問題を抱えており、復興に向けて人びとは努力をしていますが、生活の再建に向けた支援を必要としています。

国際赤十字が1月に実施した復興支援に向けた調査でも、住宅の再建、修復や生計手段の回復はもちろん、保健衛生や給水支援も含めた包括的な支援が必要であることを確認しました。

日赤は、今後も被災地で復興に向けた支援を継続していきます。

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