冬を乗り越えるための心温かな贈り物~ネパールへ毛布4000枚

©Akira Takahashi

「このささやかな贈り物が、寒い冬を乗り越えるためにこれからの生活に役立てられることを心から願います」

これから厳しい冬を迎えるネパール。

このたび、4000枚の毛布が株式会社オンワード樫山(以下、オンワード樫山)から日本赤十字社(以下、日赤)を通じて、ネパールの社会的弱者といわれる高齢者、子ども、身体障がい者へ送られることとなり、現地で2013年10月24日に贈呈式が行われました。

アパレルメーカーのオンワード樫山は、衣料のリサイクル・リユースを通じて衣類循環システムの構築を目指す「オンワード・グリーン・キャンペーン」を2009年より開始。百貨店等を通じてお客さまが着なくなった自社製品(衣料品)を回収・リサイクルし、毛布として再活用しています。

これらの毛布は日赤を通じて、これまでに国内の東北地方や中国、モンゴルなど、世界中の災害の被災地や途上国へ贈られてきました。

今回は、昨年のキャンペーンで回収された衣料からリサイクルされた毛布4000枚が、ネパールに贈られました。

近年増加する寒波の脅威

隙間風に凍える高齢者 ©Akira Takahashi

世界最高峰のエベレストを始め8000メートル級の山々が連なる北部から、インドと国境を接する南部の平野部まで起伏に富むネパール。

近年の気候変動の影響による寒波で、今年の初めには南部で50人近くが犠牲となりました。

贈呈式が行われたカトマンズ盆地内の老人施設で生活する高齢者や、孤児院で生活する子どもたちは防寒対策が十分でなく、限られた生活用品の中で身を寄せ合うようにして毎年厳しい冬を乗り越えています。

今回届けた毛布は、受け取られたその日から彼らの体を温めることとなります。

心温まる日本からの贈り物

毛布を受け取ってはしゃぐ子どもたち ©Akira Takahashi

オンワード樫山や赤十字関係者が出席した式典では、毛布を手に取った瞬間に高齢者と子どもたちに笑顔が広がり、彼らが1枚の毛布をどれほど心待ちにしていたかが、その表情を通して伝わってきました。

特に孤児院の子どもたちは「暖かくってふかふかの毛布で安心して寝ることができます」と感謝の言葉を述べ、「ありがとう、ありがとう」と日本語で繰り返しながら、飛び跳ねて喜んでいました。

式典に出席したオンワード樫山の保元常務執行役員は、

「この毛布は、リサイクルに寄せられた洋服から作られており、灰色の毛布をよく見るとさまざまな色の繊維が含まれていることが分かると思います。これらの繊維の一本一本が、今回の活動に協賛し支援を寄せてくれた日本のお客さまの想いであり、この1枚の毛布に多くの日本人の想いが詰まっています」と話します。

贈呈式にはオンワード樫山から5人の関係者が参加しましたが、その5人の背後には、この活動に支援を寄せてくださった約6万人の日本人の想いがあります。

寄贈された毛布は、これから到来するネパールの厳しい冬から人びとのいのちを守る、心温かな贈り物になりました。