ウガンダ便り~母子保健事業のご紹介

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現地で活躍する保健ボランティアと平田駐在員

過去の駐在員の活動を紹介します。

平田こずえ(ひらた こずえ)

(日本赤十字社和歌山医療センター 看護師)

2013年2月から2014年4月までウガンダに派遣され、母子保健事業の管理業務を担当しました。

ウガンダについて

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青い空に緑の大地が広がっています

ウガンダという国をご存じでしょうか?

アフリカの真ん中やや東寄りに位置し、ナイル川の源流の一つであるビクトリア湖に接していて、緑や自然が豊かなことから「アフリカの真珠」と呼ばれています。

赤道直下にあるのでものすごく暑いのでは?と思われがちですが、平均標高1100メートルと高地にあるため、実は平均気温が21~25度程度と大変過ごしやすい所です。

そのせいか、人びとの性格は非常に穏やかでのんびりしています。

お母さんの出産をサポート

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2012年のママバッグとその中身。出産時に必要なタオルや医療用コットンなどが入っています

このように大変恵まれた環境にあるように見えるウガンダですが、北部のアチョリ地域は、1980年代から20年以上、政府軍と反政府軍との間で起きた紛争の影響を受けてきました。

復興にあたり、さまざまな支援機関による道路や橋、行政機関のオフィス建設などの大規模な公共事業は進んでいますが、保健分野では依然多くの課題を残しています。

特に村落部の場合、妊産婦たちは出産時に十分な医療サービスを受けることができず、限られた技術しか持たない伝統的な産婆や、友人や親類に介助されて自宅で出産します。

そのために、異常分娩や感染症、出血などに対応することができず、アチョリ地域では妊産婦死亡率と罹患(りかん)率が共に高くなっていました。

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お母さんのひざにいる赤ちゃんは、この事業の支援を受けて生まれました

日本赤十字社は、ウガンダ赤十字社を支援して、2010年からアチョリ地域のアムル、キトゥグム両県で母子保健事業を行い、衛生的な環境での安全な出産を推進しています。

具体的には、母子家庭やHIVエイズ感染者など、社会的に弱い立場にある妊産婦を登録して、産前検診を4回受けてから保健所で出産する際に、出産時に必要な物品をセットにしたママバッグを配布しています。

2010年から2012年までにおよそ1万人の妊産婦をサポートし、2013年は妊産婦5000人の安全な出産を目指しています。

村落保健ボランティアとともに

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キトゥグム県のボランティアたちと日本赤十字社・二星駐在員(2013年3月まで)と平田駐在員(右)

お母さんたちを身近でサポートするために、事業地2県で80人の村落保健ボランティアを育成しました。

ボランティアは妊産婦の家庭訪問や地域での衛生教育を実施するだけではなく、その夫へも家族計画指導を行っています。

妻をいたわり、家事をサポートするように促すなど、安全な出産のための活動を各地域で展開しています。

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夫に付き添われ、産前検診を受ける妊婦(右)

ボランティアの啓発活動によって、妊娠中の妻を積極的にサポートしようとする男性が増えています。

2012年の報告によれば、妻の産前検診や出産に付き添った男性は前年に比べて45%も増加しました。