北朝鮮に埋葬されている遺骨問題 日朝赤十字が意見交換し、政府間協議実現へ

人道的立場と赤十字精神に基づいて真摯に話し合った日朝赤十字関係者

日本赤十字社(以下、日赤)と朝鮮赤十字会(北朝鮮の赤十字社)は8月9~10日、第二次世界大戦末期や終戦直後の混乱の中で北朝鮮地域において亡くなった日本人の遺骨帰還や遺族による墓参の実現について、中国・北京市内で意見交換を行い、両国政府の関与を得ながら協議を進めることで合意しました。

これを受けて日本政府は、北朝鮮との予備協議を8月29日に行うと発表しました。

日赤からは田坂治国際部長(写真右)ら、朝鮮赤十字会からは李虎林(リ・ホリム)事務総長(写真左)らが出席、人道的な見地から真摯に意見を交換しました。

日赤が求めた墓参実現について、朝鮮赤は「遺族でも日赤でも、いつでも歓迎する」と回答しました。両社はそれぞれの政府に協力を要請することで一致し、継続して協議を続けることに合意しました。

厚生労働省は、現在の北朝鮮地域で3万4600人が死亡し、そのうち2万1600柱の遺骨が残っていると推計しています。日赤が人道的立場からこの問題について協議を開始するよう呼びかける書簡を朝鮮赤に送り、今回の意見交換の場が実現しました。