医師のあるべき姿を考えた~ウガンダ病院支援事業帰国報告~

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現地の子どもたちと光森医師(中央)

ウガンダ北部のアンボロソリ医師記念病院で、2010年10月から病院支援事業に当たっていた光森健二医師(大阪赤十字病院)がこのほど帰国。

1月26日に日本赤十字社本社で、3カ月にわたる活動を報告しました。

ウガンダ北部の医療人材の不足を解消しようと2010年4月から始まった本事業。日本赤十字社から派遣された医師はアンボロソリ医師記念病院で、地元研修医の養成と、患者の治療を行います。

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病棟で患者を治療する地元研修医と光森医師(右)

光森医師が配属された外科病棟は、前任の松田圭央医師が帰国すると、11月からは実質3人体制に。うち2人は地元研修医です。

その体制下で光森医師は駐在期間中、276件の手術を行いました。

疾患は、劣悪な衛生環境や低栄養が原因の皮膚の感染症(膿瘍のうよう)がきわめて多く、光森医師の専門である泌尿器科専門医でないと行えない手術は2件にとどまりました。

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地元研修医に手術を指導する光森医師(右)

求められれば専門外の手術でも行わざるを得ない環境の中で、「医師のあるべき姿について考えさせられた」と光森医師は言います。

「医療のレベルが低く、医療関係者の層が薄いところでは、医師は専門医である前に、オールマイティな総合医であるべきだと感じました。国際救援活動に携わる医師としては、日本でも日常業務と並行して、広い医療知識・技術を得る努力が必要なのかもしれません。現地では、CTや血液検査などのテクノロジーのみに頼らず、問診や聴診、触診などの五感を大切にするという部分も大きかったです。今後の国際救援活動に生かせる経験ができました」と報告しました。