過去の献血血液に対してシャーガス病の抗体検査を始めます

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日本赤十字社は、主に中南米で発生している感染症「シャーガス病(※1)の輸血感染を防ぐために、2012年(平成24年)10月15日から、中南米諸国に居住または渡航されたなどの一定の条件に該当された方については、その献血血液を輸血には使用せず、血漿分画製剤用の原料として使用しています。

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検査風景

また、同意を得られた方には、シャーガス病の病原原虫に対する抗体陽性率を調査する疫学調査(※2)を実施しています。

さらに、2012年(平成24年)10月15日より以前の献血血液についても、下記条件にすべ て合致される方の献血血液(保管検体)を検査し、陽性と判定された場合は、輸血を受けた患者さんの健康状態を確認するため、当該血液の供給先である医療機関へ情報提供することになりました。

シャーガス病抗体検査の実施対象条件

  1. 2004年(平成16年)1月1日~2012年(平成24年)10月14日に献血された方
  2. 問診時に中南米諸国に居住または渡航歴を申告された方
    (メキシコを含む中南米諸国、ただしカリブ海諸国を除く)
  3. 主に血小板成分献血された方
    (2004年(平成16年)1月~10月の間に、全血献血された方の一部も含まれます)

※すでに、疫学調査に協力し検査結果の通知を受けた方、中南米諸国に4週間未満の居住・滞在であることが確認された方は除く。

この検査によって陽性と判定された方には、2015年(平成27年)10月~12月頃に通知させていただく予定です。陽性の通知を受けたくない方は、2015年(平成27年)9月末までに当ウェブサイトのフッターメニューにあるお問い合わせから必須項目を入力のうえ、お問い合わせ内容欄に以下を入力してご送信ください。

①献血者コード番号(献血カード裏面に印字)

②「シャーガス病抗体検査の陽性通知を辞退する」

お問い合わせフォーム

なお、今後は新たに追加する問診項目に該当される方全員を対象とした検査へ切り替える予定です。準備が整いましたら、ホームページなどでお知らせします。

※1 厚生労働省検疫所ウェブページ

※2 日本赤十字社ウェブページ

2013年(平成25年)1月から実施している疫学調査では、対象者約8700人中2人の陽性(0.023%)が確認されています(2015年1月末現在)。

これまでの経緯

1995年(平成7年)7月1日~ 献血の問診時にシャーガス病の既往がある場合は献血不可とする。
2012年(平成24年)7月6日 厚生労働省「薬事・食品衛生審議会血液事業部会安全技術調査会」(以下、安全技術調査会)において、輸血によるシャーガス病感染を防ぐための予防的処置を講じる必要性が示される。
2012年(平成24年)10月15日~ 日本赤十字社は、以下に該当する人の献血血液は、血漿分画製剤の原料のみに使用し、輸血用血液製剤には使用しないとする安全対策を開始する。
  1. 中南米諸国で生まれた、または育った。
  2. 母親が中南米諸国で生まれた、または育った。
  3. 上記(1)に該当しない人で、中南米諸国に通算4週間以上滞在した。
2013年(平成25年)1月8日
~2013年(平成25年)4月22日
愛知、岐阜、静岡、三重県の赤十字血液センターで、シャーガス病の疫学調査を先行実施する。
2013年(平成25年)4月23日~ シャーガス病の疫学調査を全国で実施する。
2013年(平成25年)8月14日 厚生労働省「薬事・食品衛生審議会血液事業部会運営委員会」において、シャーガス病疫学調査の結果を報告し、同年6月に献血された人から、シャーガス病の抗体検査で陽性者が確認される。このことにより、同年9月20日安全技術調査会より、過去の献血血液についても調査する 必要性を指摘される。
その後、献血で2例目となるシャーガス病抗体検査の陽性者が確認される。