ラオス赤十字の血液事業支援報告

日本赤十字社(以下、日赤)血液事業本部は、1957年(昭和32年)の第19回赤十字国際会議での決議「各国赤十字社の相互援助及び技術者並びに学識経験者の交流を進めること」に基づき、アジア各国の赤十字社を中心に血液事業に関する資器材の援助や技術支援を実施してきました。現在は、技術支援として職員の派遣や研修生の受け入れを主とする国際協力活動を行っています。

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そのなかで日赤は、ラオス赤十字社の1995年(平成7年)の血液事業の立ち上げ時から支援しています。

2010年(平成22年)から再び、技術支援を中心とする活動を新たに開始。

血液センター看護師、薬剤師らで編成したチーム4人による4回目の派遣を2月16~27日の9日間、行いました。

現在、ラオスの血液事業は赤十字によって、87%が無償の献血により展開されるようになりましたが、血液製剤の供給量増加とともに、血液の安全性向上と品質確保が重要な課題となっています。

ラオス国内の各血液センターからリーダー格の職員約60人を集めて開催された、採血や検査などの作業手順を統一するための研修プログラムに、日赤のチームも参加し、これまで行ってきた作業手順書の完成度や技術指導などの成果を確認しました。

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平成9年日赤の支援で建設されたラオス赤十字中央血液センター(首都ビェンチャン)

エイズウイルスの輸血感染訴訟が1995年(平成7年)に多発し、カナダ赤十字社が血液事業から撤退したのを契機に、国際赤十字・赤新月社連盟(現在、189の国と地域が加盟)は、その任務を「無償献血の推進」に限定しました。

献血募集や検査、製造、供給という血液事業すべてを国内で赤十字が一手に担う国は、日赤をはじめ韓国やスイス、オーストラリアなど22社。

しかし、アジアには血液事業がまだ発展途上にある国が多く、そういった国から日赤への期待が大きいことから、100%無償による献血で血液事業を行う赤十字社として、今後も国際協力活動を続けていく必要があります。